自然検索流入とはGoogleやYahoo!などの検索窓に調べたいワードを入力して、出てきた検索結果の画面から入ってきた流入を指します。検索結果画面には、コストをかけて掲載する広告枠もありますが、広告枠以外から自社サイトへ集客できた数が自然検索に該当します。自然検索からの集客を増やすためには検索エンジンやユーザーに評価される必要がありますが、コンテンツの評価はリリースした後にしかわかりません。そのためリリースした後に実際に受けた評価をベースにコンテンツを改善していくことが重要になります。
しかしむやみやたらに集客をする必要はありません。そのコンテンツを必要としている人に届けられれば十分です。検索結果に上位表示させるためにはそれ相応の稼働がかかってくるため掲載費用は無料でもそこに掛ける人的リソースは無料ではありません。自社と相性の良いユーザーを効率よくサイトに集客させ投資対効果の最適化を図る必要があります。ここでは現状の流入状況の分析からより自社と相性の良い優良ユーザーを集客するための改善方法をお伝えします。
目次
既存コンテンツを改善することで良質な集客が得られる理由
コンテンツを作成する際はペルソナを決め、ペルソナの検索意図にあったコンテンツを作成しているかと思います。ペルソナのことを十分に考えて作成されたコンテンツであればあるほどリリースがゴールになってしまう可能性が高いです。しかしコンテンツ作成時に設定したペルソナや検索意図はあくまで予測でしかなく、コンテンツを検索エンジンやユーザーがどう評価するかはリリースした後にしかわかりません。
しかし見方を変えると、リリースした後には検索エンジンやユーザーのフィードバックを受けることができるため、そのフィードバックに対してコンテンツを改修することで、より良いコンテンツへと生まれ変わっていきます。よりユーザーが求めているコンテンツを作っていくことは検索エンジンの評価にも繋がってくるため、既存コンテンツを改修してアップデートしていくことが良質な集客を得るための近道になります。
自然検索からの集客を拡大する手順
自然検索からの集客を拡大するまでには「現状の集客価値の把握」「改善シミュレーション」「改善案の実行」と大きく分けて3つの工程に分けられます。改善案を実施した際のインパクトを把握することで実施可否の検討を行い、投資対効果が得られる改善かを見極めて実行に移していきます。
現状の自然検索から集客したユーザーの価値を把握する
自然検索からの集客を拡大するにあたって、まず初めに行うことは現状の集客価値を把握することです。自然検索からの集客は4つの指標から評価を行い、現状の集客状況を整理します。
観測する指標
自然検索の集客状況を把握するには、平均掲載順位、インプレッション、クリック、CVの4つの指標を集計します。自然検索を行いサイトに入ってCVするまでの一連の流れをサイト全体のマクロとページ単位のミクロで把握することで、網羅的に状況を把握します。
| 平均掲載順位 | 対象のサイト、ページが検索結果に表示されている順位 |
| インプレッション | 対象のサイト、ページが検索結果に表示された回数 |
| クリック | 対象のサイト、ページが検索結果に表示されたのちにクリックをしてサイトに入ってきた数 |
| CV | 対象のサイト、ページに自然検索経由で入ってきて、その後サイトのCVを達成した回数 |
ユーザー価値の把握方法
自然検索流入の集客価値を把握するためには「Google Search Console」と「Google Analytics」の2つを使います。もし分析対象のサイトに対象のツールが実装されていない場合はまずは実装から必要になります。
Google Search ConsoleはGoogleの自然検索結果で自社サイトがどれくらい表示やクリックがされたかをデータで閲覧することが可能なツールです。またGoogle Analyticsはサイトに入ってきた後にCVされたかどうかを把握することができるツールになります。そのためこの2つを組み合わせることで、自然検索からの集客価値を把握することが可能になります。
Google Analyticsで取得できる数値は全検索エンジンからの集客数値を確認できますが、Google Search Consoleで取得できる数値はGoogleの検索エンジンのみのデータになります。しかし日本国内においては、検索エンジンの利用状況は約8割がGoogleになっています。またYahoo!もGoogle検索エンジンを利用しているため9割以上がGoogleの検索エンジンを利用していると言っても過言ではありません。
Bing利用ユーザーも多少いるため、Bingの検索エンジンのデータを取得したい場合は「Bing Webmaster Tools」も利用することでデータの取得が可能になります。
マクロでの把握
まず集客価値を把握するためにはマクロで集客実態を把握します。マクロで把握するために集客状況を把握したいサイト単位で集計を行います。そのサイトの全体とサイトマップ毎に数値を見ることで、サイト全体と各コンテンツの全体把握がしやすくなります。

Google Search Consoleを開くと「検索パフォーマンス」という項目があり、その画面から検索結果画面の数値の取得が可能になります。
サイト全体の数値はページ上部に4指標(平均掲載順位、合計表示回数、合計クリック数、平均CTR)が見えるようになっているため、マンスリーやデイリーなどで推移を追っていくことでサイト全体のパフォーマンスを把握することができるようになります。またデータはページ単位で取得することも可能なため、ページをグルーピングして集計することでサイトマップ毎のデータの取得も可能になります。

サイトの流入状況とCVの実績はGoogle Analyticsを使って集計します。メディアがorganicになっている流入がGoogle含む全ての自然検索からの流入になります。Search Consoleで取得している粒度と合わせて集計することで、検索結果に表示されてからサイト内のCVを達成するまでの一連の流れでデータを追うことが可能になります。サイト全体の数値とページ単位の数値をサイトマップ毎に集約することで決まった粒度で数値の推移を追っていくことが可能になります。
ミクロでの把握
マクロで状況が把握出来たら気になる観点を深ぼってデータを見ていきます。サイトマップ毎にデータを閲覧した際に特定の領域だけ数値が低い、もしくは推移で見たときに下降トレンドになってるなどがあれば、その領域に対して深ぼって数値を見ていきます。
サイトマップの単位に複数のページが存在する場合は、そのグループにあるページの中でもどのページがボトルネックになっているか把握を行います。ボトルネックの把握方法としては、縦軸にインプレッション数、横軸にCTRを取り散布図を作成します。散布図の円の大きさをCVRにすることで、3軸で実績の可視化ができます。可視化ができたらインプレッション数、CVRの平均値に線を引き、四象限に分けます。
四象限の右上はインプレッション数もCTRも高いエリアです。CVRが低いページがある場合、ユーザーの期待値とコンテンツの内容に乖離がある可能性があるため、コンテンツ改修の対象になるでしょう。
四象限の左上はインプレッション数は高いがCTRが低いエリアになります。検索エンジンには評価されているがユーザーには見向きもされていないという状況になります。その場合、検索結果に表示されるテキストでユーザーに興味を持ってもらえるような文言に改修する必要があります。CVRの高いページほどCTRの改善によるインパクトは大きくなるでしょう
四象限の右下はインプレッション数は低いがCTRが高いエリアです。よりユーザーのニッチなニーズを拾えていることを意味します。CVRの低いコンテンツがあれば、ユーザーの心を掴んでいるがCV導線に誘導できていない場合があります。CV導線に影響がある場合は、導線改善の対象になるでしょう。
四象限の左下は、インプレッション数もCTRも低いエリアです。このエリアにあるコンテンツは検索エンジンにもユーザーにも評価されていないコンテンツである可能性が高いです。クロールバジェットを考慮してコンテンツをクローズすることも視野に入れられるかもしれません。しかしCVRが高いコンテンツがこのエリアにある場合は、検索エンジンの評価が正常に行われていない可能性もあります。ユーザーニーズのあったキーワードでコンテンツが検索結果にインプレッションされるように狙うキーワードを再度調整する必要があるかもしれません。

四象限で改修対象のコンテンツを選定できたら、コンテンツ単位でどんな検索クエリで該当のコンテンツが表示されクリック(流入)に至っているのか、またその検索クエリでの平均掲載順位を集計していきます。検索クエリが少なければそのままクエリを見て言っても良いですが、クエリ数が多い場合はグルーピングを行い傾向を把握していけると対策すべきキーワードが見えてくるかもしれません。
データ収集の自動化
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを活用することで自然検索集客価値を把握することができますが、必要な数値を各ツールから抜き出してExcelなどに集約していく必要があります。しかし集計作業はGoogleが提供しているAPIを活用することで自動集計することが可能となり、集計工数は随分と削減されます。
APIを使ってデータを収集する方法はいくつかありますが、Googleが提供しているスプレッドシートやデータポータルなどを用いると比較的簡単にデータの収集を自動化することができるようになります。
投資対効果を発揮するための改善シミュレーション
現状が把握できたら、改善を行うことで既存からどれだけ集客数やCV数を拡大できるのかをシミュレーションしていきます。またその改善活動を通してかかるコストと比較して投資対効果を得やすい改善活動なのかを整理して行きます。
自然検索集客シミュレーションの実施
自然検索集客を向上するためには「コンテンツの表示回数を上げる」「クリック率をあげて流入数を増やす」「ページに入ってきた後のCVRを高める」の大きく分けて3つに集約されます。既存のページに対して3つの視点で向上できる項目が無いか調査をし、どれくらい改善ポテンシャルがあるか整理して行きます。
改善対象ページの選定
現状把握のフェーズでボトルネックとなっているコンテンツや伸ばして行きたいコンテンツなど改善対象となるページを選定する
対象ページの表示回数ポテンシャルをシミュレーションする
表示回数を増やすということは検索エンジンから高評価を受ける必要があります。日本国内では9割以上がGoogleの検索エンジンを使用していることを考慮するとGoogle検索エンジンに評価されることがコンテンツの表示回数を増やすことに繋がります。Googleの検索エンジンはGoogle botがコンテンツをクロールし、インデックス対象と判断したコンテンツをインデックスします。そしてインデックスされたコンテンツから検索アルゴリズムのランキングシステムがユーザーが入力したクエリに対して、「検索クエリの意味やコンテキスト」「コンテンツの関連性・質」「ウェブサイトのユーザビリティ」などから最適と判断した順番でコンテンツを検索結果に表示します。
つまり表示回数を増やすためには、インデックスされていないページを検索エンジンにインデックスさせて接点を増加させる方法と検索アルゴリズムに評価されて平均掲載順位をあげることで表示回数を増やす2種類の方法があります。
接点強化
接点増加のポテンシャルがあるかは保有しているコンテンツでインデックスされていないコンテンツが無いかを調査します。コンテンツがインデックスされていない要因は、コンテンツが認識されていないもしくは低品質なコンテンツとみなされてインデックスさせていないの2択になります。検索エンジンへのインデックス状況はGoogle Search Consoleを使用することで確認することができます。
インデックス > ページ
「登録済み」「未登録」の総数がGoogleBotが認識している総ページ数になります。保有しているコンテンツの総量よりも少ない場合、認識されていないコンテンツがあることになります。
| 未登録 | この項目にあるページはコンテンツがインデックスされていません。ページがインデックスに登録されなかった理由は、エラーステータス毎にページ下部で確認することが可能です。 |
| 登録 | コンテンツは正常にインデックスされています。インデックスに登録済みのページのデータを一覧で確認することも可能なため、インデックスされていないページかつ未登録にも無いページがある場合は、サイトマップを使ってコンテンツ情報を伝えることを推奨しています。 |
検索順位上昇
検索アルゴリズムはユーザーが求めているコンテンツを提供できるように日々アップデートされています。そのため特定のキーワードでユーザーニーズにマッチするコンテンツを提供できれば自ずと検索順位も上昇してきます。各コンテンツがどういったユーザーの質問(クエリ)に回答できるか整理し、上昇ポテンシャルがあるか調査します。
またどんなにユーザーの求めているコンテンツを提供していてもユーザビリティの悪いコンテンツは検索エンジンにもユーザーにも評価されません。ユーザービリティが悪いコンテンツであれば改善のポテンシャルはあるでしょう。
| 検索クエリの平均掲載順位 | 自社のコンテンツが表示されているクエリに対して、平均掲載順位が10位以上の場合は1ページ目に持ってくることで表示回数を増やすことが可能になります。 Google Search Consoleで改善対象としたページのみに絞り込み、各クエリ毎の平均掲載順位を確認することで調査ができます。 |
| 検索クエリのカニバリゼーション有無 | 特定のクエリで自社のコンテンツが複数ページ検索結果に表示されている場合は、カニバリゼーション(カニバリ)が発生しています。カニバリが発生すると、クリックや被リンク、クロールバジェットなど様々な評価が分散されてしまいます。カニバリが起きているか否かは、Google Search Consoleで狙っているキーワードに対して、複数のURLで同程度の表示回数を稼いでいる場合はカニバリが発生している可能性が高くなります。 また、カニバリが生じているキーワードに対して1記事で対策ができるのかはruri-coを使用することで判断がしやすくなります。ruri-coはメインキーワードに対して類似率が高いキーワードが調べられるツールになります。目標とするキーワードで上位表示しているサイトは、ターゲットキーワード以外のキーワードでも上位の順位を取得しているため、カニバリが生じているキーワードの類似率を調べることで、1記事で対策するべきか整理出来ます。類似率の1つの基準としては60%以上であれば、1つの記事で対策をすることを検討することができると考えられます。 |
| URLの分散有無 | 提供しているコンテンツが複数のURLに展開もしくは1つのURLに複数のコンテンツが展開されている場合、コンテンツの評価が分散されている可能性があります。 評価分散が起きていないかチェックを行うには、Google Search Consoleで特定のクエリに対して絞り込みを行い、表示されているURLが複数ないか確認します。また1つのURLに複数のコンテンツが展開されていないかの確認方法としては、検索クエリの一覧に異なるニーズが混ざっていないか確認することで検索エンジンの評価がブレているか否かを把握できます。 |
| セマンティックなマークアップ有無 | コンテンツの内容を正確に認識してもらうためにはコンテンツ内容を正確に伝えるマークアップが必要になります。 正確なマークアップが行われているかチェックを行うには、コンテンツ情報が検索エンジンに認識してもらいやすいように構造化タグや構造化マークアップを使用しているか確認します。 |
| サイト内リンクの設置有無 | クローラーがサイト内を回遊する際に内部リンクを辿ってコンテンツをクロールします。 コンテンツ間の内部リンクが網羅的に貼られるようにピラミット型もしくはトピッククラスター型で設計されているか確認します。また各ページに対してどこから内部リンクが張られているかは、Google Search Consoleのリンクから確認することができます。 |
| リンクビルディングの獲得可能性有無 | 良質な被リンクやサイテーションを獲得しているコンテンツは検索エンジンから評価を受けやすいです。 該当のコンテンツが被リンクを獲得できる可能性があるのかチェックするには、Google Search Consoleのリンクからどのサイトから被リンクがあるか確認することができます。 |
| ページ表示速度の改善可能性有無 | ユーザーがコンテンツの閲覧をリクエストしてからコンテンツが表示されるまでの時間が長ければ長いほど検索エンジンの評価は下がってしまいます。 改善余地が無いかチェックをするには、PageSpeed Insightを使うことでページのパフォーマンスを確認することができます。 |
| モバイルフレンドリーの対応有無 | モバイル対応されていないページは検索エンジンの評価が下がってしまいます。 モバイルフレンドリーな対応がされているかは、Google Search Consoleのモバイルフレンドリーレポートから確認を行い改善余地が無いかチェックを行います。 |
接点増加や検索順位上昇の可能性があると判断できた場合は、どれくらいまでインプレッション数の拡大余地があるか数値に変換していきます。既存ページの検索クエリに対して、平均掲載順位が10位以下のモノで、提供しているコンテンツとそのクエリがマッチしていて10位以上にできる可能性がある場合はポテンシャルありと判断しそのポテンシャルを数字に変換していきます。平均掲載順位が10位以上になる場合、検索結果の1ページ目になるため理論値としては検索ボリュームが表示回数になります。検索ボリュームと既存の表示回数の乖離分が表示回数で増やせる数と想定できます。
検索ボリュームを調べるためにはGoogle広告のキーワードプランナーを使用することで調査することが可能です。「検索のボリュームと予測のデータを確認する」から調べたいキーワードを入力することで月間平均検索ボリュームを調べることが可能です
検索キーワードにはトレンドがあり、現状の検索ニーズと今後の検索ニーズは変わってきます。トレンドが上がっているのか下がっているのかで調査した時点から今後どうなっていきそうかは、Googleトレンドを使うことで予測することが可能です。
対象ページのクリック数ポテンシャルをシミュレーションする
クリック数を増やすためには、平均掲載順位を上位にあげてクリック率を高めるか、タイトルやディスクリプションをユーザーに惹きのある文言に変更することでクリック数を増加させます。既存ページのクリック数上昇のポテンシャルがあるか下記、2点に注目します。
SEO Clarityの調査によると約6割のユーザーが検索エンジンの20ページ目までをクリックし、ページへ来訪しています。20ページ目までの各CTRは下記となっており、これを下回っているクリック率の場合、タイトルやディスクリプションの工夫次第ではクリック数を増やすことができる可能性があります。
| 検索順位 | クリック率 |
|---|---|
| 1位 | 13.94% |
| 2位 | 7.52% |
| 3位 | 4.68% |
| 4位 | 3.91% |
| 5位 | 2.98% |
| 6位 | 2.42% |
| 7位 | 2.06% |
| 8位 | 1.78% |
| 9位 | 1.46% |
| 10位 | 1.32% |
| 11位 | 1.03% |
| 12位 | 1.00% |
| 13位 | 1.07% |
| 14位 | 1.34% |
| 15位 | 1.65% |
| 16位 | 2.19% |
| 17位 | 2.54% |
| 18位 | 2.83% |
| 19位 | 2.91% |
| 20位 | 2.85% |
引用:2021 CTR Research Study
検索結果よりも上位にページのリンクより先にそのページの内容を記述した「強調スニペット」が表示される場合があります。強調スニペットが表示された場合は、平均8.6%のクリック率になるデータもあります。しかし強調スニペットはGoogleのシステムによって判断されるため、自身で設定することはできません。
掲載順位別の平均CTRをそのまま活用してポテンシャルをシミュレーションする方法以外にも、自社サイトの実績から平均CTRを算出する方法もあります。検索クエリ毎に広告が表示されたり、ナレッジグラフが表示されたりなど検索結果画面のUIは大きく変わるため、自社のサイトのログが一定数あるのであれば、平均CTRを活用するよりも自社サイトの平均CTRを活用することを推奨します。
自社サイトの平均CTRを算出する場合は、Google Search Consoleを活用します。Google Search Consoleから「平均掲載順位、平均CTR」を抽出し、縦軸に平均CTR、横軸に平均掲載順位を取った散布図を作成します。あまりにも数値が低いデータを入れるとデータの精度が落ちてしまうので、一定数以上の表示回数があるデータに絞り込むのがポイントです。作成された散布図に対数近似曲線を引いて、グラフに数式を表示し、その数式を平均掲載順位の算出に利用します。数式のxに掲載順位を入れることで、掲載順位ごとの平均CTRを算出することができます。
ポテンシャルがあると判断できた場合は、そのポテンシャルを数字に変換していきます。競合のページと比較して各検索クエリに対して何位くらいまでであれば上昇できそうか整理し、現状の表示回数に参考数値となるクリック率を乗算してクリック数として算出します。ポテンシャルとして表示回数も増やせると睨んでいる場合は、チャレンジングポテンシャルとして増やせると想定している表示回数にクリック率を乗算してクリック数をシミュレーションしても良いかもしれません。
また表示回数にクリック率を乗算する以外にも「aramakijake.jp」というツールを使用する方法があります。こちらではキーワードを入力することで検索順位ごとの想定流入数を算出してくれるため想定流入数として使用することが可能になります。
対象ページのCV数ポテンシャルをシミュレーションする
CV数を増やすためには、検索クエリとコンテンツ内容がマッチしていて、ユーザーが抱えているニーズを網羅している必要があります。
既存ページのCV数上昇のポテンシャルがあるかを把握するのに、「流入クエリや再検索キーワードに対してマッチした内容をコンテンツに掲載できるか」、「コンテンツ内での滞在時間、スクロール度合い、クリックやアテンションなどでCVに対してボトルネックとなる要素があるか」という観点で調査します。
| 流入クエリに対してのコンテンツマッチ度合い | 流入クエリとコンテンツの内容がマッチしていない場合、ユーザーが求めている期待を叶えることはできません。流入してくるクエリを見て、不足しているコンテンツがあれば改善のポテンシャルがあると判断できます。 |
| 流入クエリの再検索キーワードのカバー度合い | ユーザーが求めているニーズを満たせているコンテンツは、そのコンテンツを見て検索活動を終えるラストサーチという状態になります。一方でニーズを満たせていない場合は、再度検索活動や他のコンテンツを閲覧することになります。そのため流入クエリに対して再検索されるキーワードに対してコンテンツの用意ができていない場合は、改善のポテンシャルがあると判断できます。 |
| コンテンツの滞在時間 | 用意しているコンテンツを全て読んだ際にかかる読了時間と大きく乖離がある場合は、そのコンテンツが十分に読まれていない可能性があります。500字を1分とした際に、自社のコンテンツの読了時間の目安を算出し平均滞在時間と比較します。 |
| コンテンツのスクロール度合い | コンテンツを下にスクロールするユーザーの割合が低い場合は、ユーザーにコンテンツが自分に必要なものと認識されていない可能性があります。コンテンツの全体の長さからのスクロール割合や各要素の表示率などからユーザーの注意を惹けているか把握します。 |
| コンテンツのリンククリック数 | コンテンツに用意しているリンクがクリックされている割合が低い場合、ユーザーが必要なクリックとして認識されていない可能性があります。特にコンテンツを読了したユーザーに対してアクションを促したいリンクのクリック率が低い場合は改善ポテンシャルありと判断できます。 |
| コンテンツアテンション | 用意しているコンテンツの各要素に対して、ヒートマップ機能を活用することで、どこに注目が集まっているか確認することが可能になります。意図した通りにコンテンツが読まれていない場合はコンテンツの並び替えや削除などを検討します。 |
ポテンシャルがあると判断できた場合は、そのポテンシャルを数字に変換していきます。改善したことにより、CV導線であるCTAのクリック数がどれくらい上がるかを算出できるとCVの上昇数も算出することが可能になります。
(現在のCTAクリック数 + 改善することによって上昇が期待できるクリック数) × 現状のCTAクリック後のCVR
上記は表示回数もクリック数も増えない場合を想定したポテンシャル数値ですが、インプレッション数やクリック数が増えるのであればCV上昇数も増えることが予測できます。その場合は、増えたクリック数(流入数)からCTAクリック率を乗算することでポテンシャル数値を算出します。
(現状の流入数 + 増加が期待できる流入数) × CTAクリック率 × CTAクリック後のCVR
自然検索集客にかけれる予算の設定
シミュレーションが出来たら改善活動を行うことでどれくらいのCV数を増やせそうか把握できたかと思います。CV数が算出できれば売上(利益)換算ができますので、利益を出すためにいくらまでであればコストを掛けれるか費用算出ができるかと思います。
掛けられるコストによっては全指標の改善にリソースを割けないかもしれません。その場合はこれから示す改善案の中でもインパクトが大きい改善案を優先的に実行していくことをおススメします。
自然検索から集客を行う際のコスト
コンテンツを改善してよりユーザーが満足いくコンテンツを作っていくことがCVを最適化する近道でありますが、コンテンツを改修するにもコストがかかります。コンテンツの改修コストと上昇できるCV数をシミュレーションして投資対効果を得ることができる施策なのかは整理が必要になります。
自然検索の集客を拡大するのにかかるコストは人件費(コンサルティング費含む)、サイト構築費、コンテンツ作成費と大きく分けて3つです。自社の中でインハウスで対応する場合は人件費のみで済みますが、外部に委託する場合はそれぞれ外部委託費がかかってきます。
| 項目 | 費用分類 | 費用感 | 対応内容 |
|---|---|---|---|
| SEOコンサルティング | 人件費 | 10〜100万円以上 | 調査・分析・企画 コンテンツの作成指示 ライティング指示・指導 |
| 内部SEO対策 | サイト構築費 | 10〜20万円 | タグや内部リンク システム面の調査・修正 |
| 外部SEO対策 | サイト構築費 | 1〜100万円以上/月 | 外部リンクによるSEO対策 |
| コンテンツSEO | コンテンツ作成費 | 記事本数×記事単価 (数千円〜10万円) | コンテンツ(記事)の作成 |
引用:SEO対策の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
費用対効果の検証観点
前述のように自然検索の集客拡大に向けた対策費には対応内容によってそれぞれコストが発生していきます。そのため、かけたコストに対して利益がどこで取れるのか検証を行う必要があります。検証を行った結果、投資を行うのは自然検索が最適とは限らないかも知れません。集客拡大に向けた対策を行った結果どれくらいの売上・利益に繋がるのかは分析結果からシミュレーションを行って検証していく必要があります。
また自然検索の費用対効果を検証する際には、自然検索の特徴を把握する必要があります。自然検索は施策を実行したとしても即効性は無く、時間をかけて成果が目に見えるようになってきます。そのため掛けたコストを回収するまでの時間は長くなってしまいます。しかし自然検索の集客は即効性はないものの持続性が高いため長期的に見るとROASやROIは他集客媒体に比べてよくなる傾向があります。
改善案の実行
シミュレーションの所でも述べましたが、自然検索集客を向上するためには「コンテンツの表示回数(インプレッション数)を上げる」「クリック率をあげて流入数を増やす」「ページに入ってきた後のCVRを高める」の大きく分けて3つに集約されます。この3つを改善するための手法を紹介します。
インプレッション数の拡大
インプレッション数を拡大するためには検索エンジンにコンテンツを登録させ、より検索上位に押し上げるのが基本的な改善案です。また不足しているコンテンツがあれば、新規で作成することでユーザーとの接点も増えインプレッション数増につながります。
| インデックス登録・Google bot制御 | アップロードしたコンテンツが検索エンジンにインデックスされていない場合は、検索エンジンにコンテンツがあることを認識させる。 また不要なページは下手にインデックスしないように制御することで優良なコンテンツのみを認識してもらいやすくなります。 |
| エラー対応 | ユーザーフレンドリーなエラーページの表示 |
| コンテンツリライト | 検索エンジンがマッチングさせたキーワードに合わせてコンテンツをリライトする |
| ペナルティ対策 | ブラックハットSEOに代表されるようなペナルティを受けている内容を解消する |
| URLの最適化 | URLが最適化されていることにより、評価の分散を避けることが可能になります |
| セマンティックなマークアップ | サイト内の情報を正しく検索エンジンに伝えるには構造化マークアップが必要になります。 |
| サイト内リンクの最適化 | 内部リンクは、クローラーがサイト内のページを回遊する際の手助けになります。しっかりと内部設計されていると検索エンジンに認識してもらいやすいです。 |
| リンクビルディング | 良質な被リンクを多く獲得しているページは、コンテンツの品質が良いと判断されページの上位に表示されやすくなります。 |
| ページの表示速度の最適化 | ページ表示速度を最適化しコンテンツに接しやすくする |
| モバイル対応 | モバイルフレンドリーで、コンテンツ接触者にストレスフリーなUIを提供する |
| 新規コンテンツ作成 | 特定の検索クエリを該当の記事でカバーできない場合は、新規でコンテンツを作成することでユーザーニーズに応えれるようにします。 |
インデックス登録・Google bot制御
Googleの検索結果に表示されるためには、Googlebotにコンテンツをクロールしてもらう必要があります。しかし無制限にコンテンツをクロールするのではなく、各サイトに対してクロールする量を割り当てたクロールバジェットという概念が存在します。クロールして欲しいコンテンツと質の低いコンテンツなどはクロールされないように調整する必要があります。
| クロール促進 | ユーザーの役に立つコンテンツは積極的にクロールされるべきです。クロールが促進されるようにGooglebotに伝える必要があります。 |
| クロール制御 | ユーザーの役に立たない低品質なコンテンツや一般ユーザーに見せたく無いコンテンツなどはインデックスされないようにGoogle botに伝える必要が伝える必要があります。 |
クロール促進
| サイトマップの作成 | 検索エンジンがコンテンツをクロールしにきた際にサイト上にどういったコンテンツがあるのかを認識してもらうことができます。 |
| インデックスの促進 | 所有しているコンテンツを能動的にGooglebotに伝えることができます。 |
サイトマップの作成
サイトマップを作成することで、Google botがサイトをクロールしてきた際にサイトのコンテンツ情報を認識してもらうことができます。基本的にはサイトマップは作っておいたほうが望ましいですが、サイトサイズが小さかったり、サイト内の内部リンクがしっかりと設計されている場合は無理に作成しなくても問題ありません。
サイトマップを作成してGoogle botに認識してもらうためには大きく分けて3STEPで対応を行います。
サイトマップ形式の選定
サイトマップの作成
Google Search Consoleからの送信とrobots.txtへの記載
またサイトマップはURL数が50,000以下、ファイルサイズが50MB以下である必要があり、この上限値を超える場合は、XMLサイトマップを分割して登録する必要があります。分割したサイトマップは「サイトマップインデックス」にまとめて、Google Search Consoleへの送信やrobots.txtに記述を行います。
インデックスの促進
サイトマップを作成することでGooglebotがサイトをクロールしにきた際に、コンテンツの情報をbotに伝えることができますが、クローラーが回って来ないとコンテンツ情報を伝えることはできません。
しかし、URL検索ツールを使用することでコンテンツのクロールをリクエストすることが可能です。リクエストしたからと言って、100%インデックスされる訳では無いですがコンテンツリリース後、中々インデックスされてこなければ試してみる価値はあるかと思います。
クロール制限
インデックス不要なページをGoogle botに伝えるためには、「HTMLファイルに記述する方法」「HTTPヘッダーに記述する方法」で2パターンの方法があります。
| HTMLファイルに記述する方法 | HTMLファイルに対して、インデックスされたく無いコンテンツやリンクを辿って欲しく無いコンテンツをページ単位で指定することができます。 |
| HTTPヘッダーに記述する方法 | 非HTMLファイルに対して、インデックスされたく無いコンテンツやリンクを辿って欲しくないコンテンツをファイル単位で指定することができます。 |
HTMLへの記述でクロール制限をかけたい場合は、head要素内にmetaタグを記述します。name属性にrobotsを指定して、content属性に制御内容を記述します。またPDFファイルや画像ファイルなど非HTMLファイルに制限をかけたい場合は、HTTPヘッダーで指定を行います。指定できる制御内容はmeta robotsのcontent属性と同じになります。
robots.txtにDisallowで指定することで、botにクロール不要の旨を伝えることはできますが、インデックスしたくないページに対してrobots.txtを使うことをGoogleは推奨してません。
エラー対応
エラーの内容は、自サイト内で起きているエラーと自サイト外で起きているエラーの大きく分けて2種類あります。
| エラー発生場所 | エラー自体の解決可否 | エラーの対処法 |
|---|---|---|
| 自サイト内 | 可能 | エラー内容の解決 |
| 自サイト外 | 不可 | リンクの変更/削除 |
自サイト内のエラー解決
自サイトに生じているエラーに対しては、エラー自体を解消するか、エラーが起きていることをユーザーに伝えるかの2つの解決策を実行します。
エラー内容の発見
Google Search Consoleを使用してエラー内容を把握します。
インデックス > ページ
エラー内容の確認
エラーの内容はHTTPステータスコードを確認することで把握することが可能です。
| ステータスコード | 内容 | エラー有無 |
|---|---|---|
| 200 | OK 問題なくコンテンツを表示 | なし |
| 301 | Moved Permanently 恒久的に移動した | なし |
| 302 | Found 発見した | なし |
| 401 | Unauthorized 認証が必要 | あり |
| 403 | Forbidden 禁止されている | あり |
| 404 | Not Found 未検出 | あり |
| 500 | Internal Server Error サーバー内部エラー | あり |
| 503 | Service Unavailable サービス利用不可 | あり |
200番台は正常にコンテンツが表示され、300番台はコンテンツの移動が生じているがユーザーにコンテンツが正常に表示されている状態のためエラーは生じていません。
しかし400番台、500番台はエラーが生じている状態になります。400番台はクライアント側でエラーが生じていることを表しています。認証できない、権限がない、ページが無いといったエラーになります。500番台はサーバー側で生じているエラーになります。
エラーの対処
404エラー
404のステータスコードを返された場合はページが存在しないことを意味します。通常のページと同様に404エラーページを作成することで、ページが存在しない理由を明確にユーザーに伝えます。
404エラーページを作成する場合の注意点として、ステータスコードは404のままにしておくことです。ページを作成するのでページが存在する200やエラーページへのリダイレクトをして301を返してしまうとエラーページを表示していることが把握できず、エラーが発生するたびに重複コンテンツが表示されてしまうため検索エンジンからの評価は下がってしまいます。
自サイト外のエラー解決
自サイト外で生じているエラーに対しては、エラー自体を解消することはできません。そのためエラーが生じている場合は、外部へのリンクを切ることでエラーを解決します。
エラー内容の発見
リンク切れが起きているか否かは、W3Cが提供している「W3Cリンクチェッカー」を使ってリンク切れが発生しているページを確認します。
リンク切れチェックのツールを実行すると各ページのリンクを一斉にクロールすることになるため、サーバーへの負荷を一時的に高めます。サーバーのスペックが低いとサイトが落ちてしまう場合があるため、アクセス負荷の少ない時間に実行するなど調整が必要になります。
エラーの対処
エラーを見つけたら、参照すべき(できる)外部ページへリンクを貼り替えます。張り替えができる外部ページがない場合は、リンクの削除を行います。
ペナルティ対策
自身のコンテンツがペナルティを受けているかはGoogle Search Consoleを使うことで、判別することができます。Google Search Consoleのメニューに「手動による対策」があるため、こちらから確認することが可能です。ペナルティの種類には全部で14種類あり、ペナルティを受けた項目は、おすすめの対処法に沿って改善を実施します。
コンテンツリライト
検索エンジンがマッチングした検索クエリに合わせてコンテンツをリライトすることで、よりユーザーの検索クエリに合ったコンテンツにアップデートすることができます。コンテンツをリライトする際は、「TDHの改善」「競合同質化」「再検索キーワードのフォロー」「最新ニーズのフォロー」「マルチメディア対応」の5つの視点で改善を行います。
| TDHの改善 | TDHはTitle,Description,Headerの頭文字を取っています。対策したいキーワードをTDHに含めることで、検索クエリとマッチしやすくなり検索エンジンにも評価されやすくなります。 |
| 競合同質化(共起語のカバー) | 対策したいキーワードで上位に出てくる競合コンテンツを確認し、自社コンテンツでカバー出来ていない項目を拡充し、競合が用意した差別化要素を無効化します。 競合コンテンツを確認する際は、対策したいキーワードと一緒に使われることが多い共起語を調べることで、コンテンツの拡充が図りやすくなります。 |
| 再検索キーワードのフォロー | 再検索は、ユーザーが提供しているコンテンツだけではニーズを充たせないために発生している行為になります。そのため再検索されるキーワードまで含んで、コンテンツを網羅してあげることで、よりユーザーニーズを充たしやすくなります。 |
| 最新ニーズのフォロー(フレッシュネス対応) | 同じ検索クエリでもユーザーのニーズは時代によって異なってきます。Googleの公式ブログでも情報鮮度を意識していることが述べられています。自社コンテンツに流入しているキーワードの過去と現在を比べて大きく上昇しているキーワードについては、ユーザーの検索ニーズを読み取って、それに合う形でコンテンツを改修します。 また記事を更新した後には、Googleに再クロールして頂く必要があります。対象のコンテンツをGoogleがいつクロールしているかは「cashe:URL」でURLバーに入力いただくと最新のクロール状況を把握することができます。 |
| マルチメディア対応 | コンテンツの提供方法としてはテキスト以外にも、画像・動画・音声と手段があります。検索クエリによってGoogleの検索結果に表示されるタブの並びが変わります。そのタブの順番はGoogleがそのクエリで重要と見なしているメディアタイプや情報とも判断することができますので、テキスト以外にもコンテンツが用意できないか検討します。 |
TDHの改善
TDHの改善を行うのに現状どう行ったキーワードで検索エンジンに表示されているか、Google Search Consoleを使って調査します。
検索パフォーマンス > クエリ
特定のページに絞り込み、検索パフォーマンスのクエリを見ることでどういったクエリで流入されているか確認することができます。流入クエリの中で、コンテンツに不足している要素があれば、そのクエリのニーズを満たすコンテンツを作成します。
再検索キーワードのフォロー
再検索キーワードを調べる際には「Get Keyword」を使うことで調査することが可能です。
再検索されるキーワード
特定のクエリに対して、再検索クエリをグループ毎、テキスト毎で把握することが可能です。再検索キーワードそのものやそのキーワードのニーズを満たすコンテンツを作成します。また「含まれているかチェック」で、入力したページに再検索キーワードがどれくらいコンテンツに含まれるかチェックすることも可能です。
同時に検索ヒットするキーワード
特定クエリで検索上位を獲得しているコンテンツがどれくらい再検索キーワードをカバーしているかを見ることができます。再検索キーワードを多くカバーしているコンテンツが上位に表示されている場合は、そのクエリでの再検索キーワードの重要性が高いことが把握できます。
URLの最適化
Webページは1URL1コンテンツが原則です。しかし同一URLに複数の違ったコンテンツや複数のURLで同じコンテンツが展開されている場合があります。その場合、SEOの評価は下がってしまうためURLの最適化を行う必要があります。
| 同一URLに異なるコンテンツを表示 | サーバーサイドで処理を行い1つのURLで条件に合わせてコンテンツ内容が変化する場合、検索エンジンはページの内容を理解することができません |
| 異なるURLに同一コンテンツを表示 | 異なるURLに同じコンテンツがあると重複コンテンツとみなされ、正規の評価を受けることができず検索順位を下げる要因となります |
| 異なるURLに同一タイトル・ディスクリプションを表示 | URLやコンテンツの中身は異なっているが、タイトルやディスクリプションが他と同様のものを使用していると検索エンジンから低評価を受けてしまいます |
同一URLに異なるコンテンツを表示
フォームなど検索エンジンの評価が不要な場合、同一URLに同一コンテンツがあっても良いですが、検索エンジンの評価を受けたい場合は改善が必要になります。
対処方法としては、URLを複数に分けることですが、分け方は静的なURLでページを分割するか、動的URLでパラメータを使ってページを出し分ける2つのパターンがあります。SEOの観点では、静的なURLが望ましいですが、動的URLでも同一URLよりは良い選択肢になります。
異なるURLに同一コンテンツを表示
複数のURLに同一コンテンツがあり、重複コンテンツが発生する要因は様々あります。URLはプロトコル、ホスト、ドメイン、ディレクトリ、ファイルで構成されており、各領域に対して重複する要因があります。
| 重複領域 | 重複内容 |
|---|---|
| プロトコル | httpとhttpsで同じコンテンツが表示される |
| ホスト/ドメイン | wwwの有無で同一コンテンツが表示される |
| ディレクトリ | ディレクトリの末尾の「/」の有無で同じコンテンツが表示される |
| ファイル | 拡張子が違う同一ファイル(index.htmlとindex.phpなど)やパラメータ有無で同一コンテンツが表示される |
同じコンテンツでもURLが異なると検索エンジンは違うページと認識してしまうためコンテンツの評価も分散されてしまいます。また重複コンテンツが多いほどURLの数は多くなり、GoogleBotがクロールするURLも増え時間を要するためクローラビリティが悪くなります。重複コンテンツを避けるためにはURLを正規のページに集約する必要があります。
重複コンテンツの発見
システム設計書などから把握します。システム設計を把握する環境がない場合は、ブラウザにアクセスすることでチェックすることも可能です。
Google Search Consoleを使うことで重複コンテンツを確認することができます。
インデックス > ページ
ページがインデックスに登録されなかった理由から「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」や「重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」から確認することが可能です。
正規ページの整理
重複コンテンツに対して、どう正規化するかのルールを整理します。
| 重複内容 | 推奨正規化案 |
|---|---|
| プロトコルの分散(httpとhttpsの分散) | httpsに統一 |
| ドメインのwwwの有無 | www無しに統一 |
| ディレクトリ末尾の/(スラッシュ)有無 | 末尾スラッシュ有りに統一 |
| ファイル名のindex有無 | index無しに統一 |
| パラメータの有無 | パラメータ無しに統一 |
正規化
正規化の方法はリダイレクトとcanonicalタグ設定の2つの方法があります。基本的にはリダイレクトを実施し、リダイレクトが出来ない場合は、canonicalタグの設定を実施します。
リダイレクト
正規ページへリダイレクトする方法は「サーバー設定」「meta refresh設定」「JavaScript設定」の3種類があります。優先度としては「サーバー設定 > meta refresh設定 > JavaScript設定」になります。
RewriteEngine onでリダイレクト処理を可能にするmod rewriteを有効にするための記述を冒頭の1文に記述します。次にRewriteCondでリダイレクトさせる条件を規定し、RewriteRuleでどのページからどのページへリダイレクトさせるのかを記述します。末尾の[R=301,L]のR=301は301リダイレクト、Lは処理の終わり(Last)を意味します。
サーバーでの301リダイレクトが設定出来ない場合は、meta refreshでの設定方法を検討します。htmlファイルのheadタグにリダイレクト処理の記述を行うことでリダイレクト設定を行います。meta refreshはcontent属性に値を設定することができ、設定した値の秒数後にリダイレクトが行われます。0秒の場合は永続的なリダイレクト、0秒以上の場合は一時的なリダイレクトとみなされます。
サーバーでの301リダイレクト、meta refreshのどちらの設定も出来ない場合は、JavaScriptでの設定方法を検討します。htmlファイルのheadタグにリダイレクト処理の記述を行うことでリダイレクト設定を行います。
canonicalタグ設定
リダイレクト設定ができない場合は、canonicalタグを使って正規化を行います。設定方法は「htmlファイル記述」と「HTTPヘッダー設定」の2種類があります。
htmlファイルにcanonicalタグの記述を行う場合は、正規元のhtmlファイルのheadタグ内に正規化したいURLを記述するようにします。
HTTPヘッダーの設定は「.htaccess」ファイルを使って設定を行います。HTTPヘッダーでの設定の場合は、htmlファイル以外のドキュメント(PDFなど)も正規化することが可能になります。
異なるURLに同一タイトル・ディスクリプションを表示
中身のコンテンツが変わればタイトルやディスクリプションも原則変わるため1URL毎にユニーク化することが必要です。異なるURLに同一コンテンツが表示されている場合やページが複数に分かれるページなどで発生する可能性があります。
タイトル・ディスクリプションの重複ページを探す
重複ページのタイトル・ディスクリプションをユニーク化する
中身のコンテンツに合わせて最適なタイトルとディスクリプションを設定する
サイト内リンクの最適化
サイト内リンクを最適化するには、サイトにあるコンテンツ間の移動をスムーズにさせることが重要です。最適化することで、クローラビリティやリンクジュースによるSEO評価の向上につながります。サイト内リンクには大きく分けて、「ナビゲーションリンク」「パンくずリスト」「コンテンツリンク」「HTMLサイトマップ」の4つに分類され、それぞれに対して最適化を行っていきます。
| ナビゲーションリンク | グローバルナビゲーション、ローカルナビゲーションの大きく分けて2つに分類されます。グローバルナビゲーションはどのページにも共通しているヘッダーやフッターなどに設置されるリンクです。ローカルナビゲーションは特定の階層にあるページを横に繋げるページで再度ナビゲーションなどが該当します。ナビゲーションの特性を活かして上下階層間の縦リンクと同一カテゴリ間の横リンクを網羅的に設置します |
| パンくずリスト | トップページから現在表示しているページまでの階層を表すリンクの集まりになります。上下階層間の縦リンクを設置するのに役立ちます |
| コンテンツリンク | コンテンツに関連性の高いページ同士のリンクを縦横関係なくリンクの設置ができるため、ユーザーにとっては、関連コンテンツを探すのに役立つリンクとなります |
| HTMLサイトマップ | WEBサイト内のコンテンツもしくはカテゴリのリンクをMECEに網羅したマップページになります。コンテンツの一覧性があるため、ページ内の回遊を促進するリンク集になります |
サイト内リンクの型
サイロ内リンクを設置する際には、「ピラミット型」もしくは「トピックスクラスター型」のどちらかを意識して設置します。
ピラミット型は、TOPページを頂点として階層構造にページを設置する方法になります。上階層に行けば行くほど、サイト内リンクが集中するためリンクジュースが渡りやすくなります。下の階層からリンクジュースを上げていくことで、上階層でビックワード、下階層でロングテールワードを拾えるような構造になります。ピラミット型のリンク設置は、サービスサイトやデータベース型のサイトで効果を発揮しやすいです。
トピッククラスター型は、ピラーページとクラスターページで構成されます。個別のクラスターページとその内容を一元的にまとめたピラーページを作成することで、ピラーページにリンクが集中しやすくなり、リンクジュースが渡りやすくなることでピラーページの評価をあげやすくなります。クラスターページではロングテールワードを拾い、ピラーページでビックワードやミドルワードを狙っていくことで、多岐にわたる検索意図を拾うことができトピッククラスター全体でユーザーニーズを充たすことが出来るようになります。トピッククラスター型のリンク設置は、記事メディア型のサイトで効果を発揮しやすくなります。
パンくずリスト
パンくずリストは、トップページからサイトの階層をネスト化して視覚的にわかりやすくしたリンクになります。サイト内の構造をGoogleに伝えるのはもちろんのこと、ユーザーにとってもより上位の階層に移動しやすくなるリンクになるためユーザビリティの観点からも設置しておきたいリンクになります。
また、構造化マークアップをしっかりと施しておくことで、Googleによりパンくずリストの構造を伝えやすくなります。
コンテンツリンク
コンテンツリンクは、コンテンツと関連する自社の他コンテンツのリンクを自由に設置することができます。ただコンテンツの関連の無いリンクはマイナス評価に該当する場合もあるため、コンテンツと関連のあるリンクを掲載することがポイントになります。
また、リンクにはテキストリンクと画像リンクが存在します。テキストリンク設置時には、アンカーテキストやdofollowやnofollowの使い分けに注意します。画像リンクの設置時には画像要素を認識してもらいやすくするためにaltの設定をすることで、より効果的なリンク設置が可能になります。
| テキストリンク | テキストリンクを設置する際に気を付ける観点はアンカーテキストとdofollow、nofollowの使い分けになります。 アンカーテキストは、リンク先に関連するキーワードを含め簡潔な文言に設定します。よくある「こちら」みたいなリンクはキーワードやリンク先の内容もわからないので推奨できません。 またリンク先にリンクジュース評価を渡すか渡さないかで設定方法を分けます。デフォルトはリンクジュースを渡す設定になりますが、外部サイトや競合サイトなどリンクジュースを渡したくない場合は、リンクにnofollowの設定を行います。 |
| 画像リンク | 画像リンクを設置する場合は、画像にaltを設置することを推奨します。検索エンジンの画像認識精度が上がっていると言えど、意図した通りに認識してくれるとは限りません。そのためaltタグを使って、どういった画像なのかをしっかりと検索エンジンに認識してもらうようにします。 |
リンクビルディング
リンクビルディングで行える対策は、より良質な外部からの引用を獲得する方法と質の低い被リンクの排除になります。
| 良質な外部引用の獲得 | 権威性のあるサイトなど良質なリンク元から自身のコンテンツにリンクやサイテーションがあるとコンテンツの評価が高まります。 |
| 質の低い被リンクの排除 | 低品質な被リンクが多いとスパム行為として判定されてしまい検索エンジンからの評価を下げられてしまいます。そのため質の低い被リンクは否認する必要があります。 |
良質な外部引用の獲得
外部から引用される方法はリンクを貼られるパターンとコンテンツの中身が引用されるパターンで大きく分けて2つあります。
| 被リンク | 外部コンテンツから自身のコンテンツにa要素を使ってリンクを貼ってもらうこと。href属性にnofollowが指定されている場合は被リンクに評価を受けない。 |
| サイテーション | 外部コンテンツの中に自身のコンテンツが引用されること。 |
被リンクやサイテーションを獲得するためには、コントローラブルなものとアンコントローラブルなもので2種類の方法があります。コントローラブルなものは自作でリンクを貼ることが可能ですが、アンコントローラブルなものは他作でリンクを貼ってもらうしか選択肢はありません。
コントローラブルなリンク獲得
コントローラブルなリンクを獲得する手段は全部で2種類あります。
| 自社コーポレートサイト | コーポレートサイトからのリンクは被リンクの獲得に加えて、Webサイトの運営者情報を検索エンジンに伝えることができ信憑性を高めるのにつながります。 |
| サテライトサイト | サテライトサイトは自社サイトと関連するコンテンツを扱う別の自社サイトを指します。自社コンテンツでは拾えないクエリに対して評価を得ているサテライトサイトからリンクを貼られることで自社コンテンツではカバーできない領域の評価を得ることが可能です。 |
アンコントローラブルなリンク獲得
アンコントローラブルなリンクを獲得する手段は全部で2種類あります。
| 他社サイト | 他社が提供するコンテンツからの被リンクやサイテーションになります。基本的には「どうすれば自社コンテンツを他社コンテンツに紹介してもらえるか」という視点でコンテンツ企画を考えます。 |
| SNS | 認知度の高いFacebookやTwitterなどからのリンクはnofollow属性が付いているため被リンク効果は得られません。しかしSNSでのページ拡散は間接的に他社サイトからのリンク獲得につながっていきます。 |
アンコントローラブルなリンクはコントローラブルなリンク獲得と比べて上限も無く、流入数も多く見込めます。アンコントローラブルな領域のため施策を実施しても成果が必ずしも出るわけではないですが、他社サイトの所有者がリンクを貼りたくなるコンテンツを用意することができれば自ずと被リンクやサイテーションは集まってきます。そのため他社サイト所有者にとって参考情報として引用したいコンテンツを提供することがアンコントローラブルなリンク獲得の対応策になります。
| 他社サイトへの寄稿 | 他社が提供するサイトへ記事を寄稿し自サイトの認知に繋げる |
| 調査レポート | 専門分野の領域に対して独自の調査を行うことで、参考情報として利用してもらう |
| ノウハウコンテンツ | 専門分野の領域に対してノウハウを提供するコンテンツを提供することで、参考情報として利用してもらう |
| 最新ニュースコンテンツ | 専門分野の領域に対して、最新トレンドのニュースを用いたコンテンツを提供することで、参考情報として利用してもらう |
| 海外情報コンテンツ | 海外で話題になっているが日本では話題になっていないもしくは日本語訳がないコンテンツに対して、日本語展開をしてあげることで参考情報として利用してもらう (海外に展開している場合は、日本コンテンツを輸出する方法もあり) |
| 画像(インフォグラフィックス) | Googleには画像検索があり、そこからのサイト流入も見込むことができます。オリジナリティある画像やインフォグラフィックスを用意することで、ユーザーの注意を引きサイトへの流入につながる可能性があります |
| 無料サービス | 専門分野の領域に対して無料で利用できるツールやサービスを作成し配布することで、他者からの紹介を得やすい |
| 比較表 | 専門分野の領域に対して、商品やサービスの比較表を作成して、専門家独自の切り口でサービスの比較を行う |
| 取引先紹介 | 顧客に対して取引先として、自社を紹介してもらい自社の認知に繋げる |
| 用語集 | 一般的認知の低い用語に対して用語集を用意しておくことで、他社コンテンツが用語の紹介として被リンクを貼ってくれる |
| プレスリリース | 新しい商品やサービスを提供する際にプレスリリースを行い、自社サイトへのリンクを貼ってもらう |
| ライセンス取得 | 特定の専門ライセンスを取得することでライセンスを提供している団体からライセンス取得事業者一覧としてリンクを貼ってくれる |
| セミナー講師 | セミナーを実施することで、講師紹介として自社サイトへの被リンクを獲得する |
質の低い被リンクの排除
質の低い被リンクを受けているかチェックを行い、そういった被リンクがある場合は否認を行うことでリンクの評価を受けないように設定します。
質の低い被リンクの発見
被リンクの一覧はGoogle Search Consoleから確認することができます。被リンク一覧からドメイン単位とリンク単位で質の低いリンクが無いか確認します。
質の低い被リンクは主観的な判断になりやすいです。ペナルティになるかのエビデンスを取ることは難しいため明らかにスパム行為を行なっているもしくはユーザーに取って不利益なリンクのみを質が低いと判断することをおすすめします。Googleが質の低いリンクとしてみなしているリンクプログラムはこちらになります。
質の低い被リンクの否認
否認作業は否認リンクのリストを作成し、否認リストをGoogle Search Consoleを使ってアップロードします。
ページの表示速度の最適化
ページの表示速度を速くすることで検索エンジンに表示されているリンクをクリックしてからコンテンツが表示されるまでの時間を短くすることができます。短い時間でコンテンツが表示されることはユーザーの離脱を減らすことになり、その後のCV数の拡大にも繋がっていきます。
ページの表示速度はGoogle Search Consoleのページエクスペリエンスで確認することができます。ページエクスペリエンスのレポートにある「良好なURL」の比率を挙げることでページ体験の価値を向上させます。
ページエクスペリエンス > ウェブに関する主な指標
指標の中には「良好、改善が必要、不良」の3つに分類されます。改善の優先度は「不良 > 改善が必要」の順番になりますが、可能であれば全ての改善を施せるのが望ましいです。細かい改善内容に関しては、Googleが提供するPageSpeed Insightで把握することが可能です。ページのパフォーマンスを確認し、改善余地があるか検討していきます。
モバイル対応
スマートフォンの普及が著しく増え、モバイルに対して最適化されていないページは低評価を受けてしまいます。よりモバイルフレンドリーなUIを提供していくことが大切です。
モバイルフレンドリー対応が済んでいないページはGoogle Search Consoleの「モバイルフレンドリー」レポートから確認することが可能です。モバイルユーザビリティのエラーは全部で6つあります。レポートの項目でエラーと認識されたページがあればエラー内容を確認して改善を図る必要があります。
新規コンテンツ作成
一定の表示回数やあるクエリに対して、該当のコンテンツでカバーすることができない場合は、そのクエリに対して新たなコンテンツを作成します。ただビックキーワードやミドルキーワードの場合は新規コンテンツを複数作成することとサイト設計の整理が必要になります。ロングテールキーワードへの対策の場合は、該当の検索クエリに答えるコンテンツを単体で新規作成することで、そのクエリに対して上位表示しやすくなります。
流入数の拡大
流入数を拡大するためには検索エンジンに表示されるコンテンツに対してクリック率を高めていく必要があります。検索結果の上位に表示させること、ユーザーに惹きのあるタイトル・ディスクリプションへ改善することで流入数の拡大へとつなげていきます。
| タイトル・ディスクリプションの改善 | 検索クエリに対してユーザーの惹きのあるタイトルやディスクリプションになっているか |
タイトル・ディスクリプションの改善
ユーザーが検索を行い出てきた検索結果の中から自分の目的に沿ったコンテンツがどれかを探す手助けになるのが、タイトルとディスクリプションになります。ユーザーが検索したクエリに対して、タイトルやディスクリプションがマッチしていなければ、ユーザーはクリックをしてくれません。そのためタイトルやディスクリプションは非常に重要な要素になります。
タイトル
タイトルは最も重要な要素になります。ユーザーはタイトルを見てクリック、タイトルを見て興味を持ったらディスクリプションも見てクリックと言った行動を取るため、コンテンツの閲覧を開始してくれるかは、タイトルがきかっけになります。
タイトルに重要なのは「検索クエリに答えているか」「クリックしたくなる要素はあるか」の大きく分けて2種類になります。この2つの要素に応えるタイトルを設定しているかを確認し、応えていないのであれば改善が必要になります。
表示回数は一定数あるが、平均検索順位が低いクエリがある場合、そのクエリはユーザーを引き込ませることができる可能性のあるキーワードになります。そのキーワードがタイトルに入っているとユーザーは自分毎化しやすくなるため、コンテンツの内容と齟齬が生じない限りでタイトル文に含めるようにします。
またタイトル分に入れるキーワードは左側にある方が望ましいです。左側にキーワードがあるから検索順位が上がりやすいということは無いですが、ユーザーは左からタイトルを呼んでいくため、検索クエリの意図に沿ったキーワードがすぐに目につくとクリックしてくれやすくなります。
検索結果に表示できる文字数は一定数以上になると「…」と省略されてしまいます。タイトルはユーザーにコンテンツを訴求する文言のため極力全ての文言が入っていることが望ましいです。そのためタイトルの文字数は全て表示できる範囲(30文字目安)が良いです
ユーザーニーズに答えているタイトルをつけることが基本ですが、ちょっとしたテクニックでユーザーを惹きつけるタイトルを設定することが可能です。ただあくまでちょっと装飾を加えるだけで、過度な表記はコンテンツとの差異が生じてしまうため禁物です。
| 数字 | 数字を入れることで具体的に得られるベネフィットが想像できる |
| 記号 | 検索結果は基本文字で構成されているため、【】(大括弧)や|(バーティカルバー)、!(ビックリマーク)などはユーザーの目を引きやすくなる |
| 権威 | コンテンツの執筆者を表す実績や歴史など権威がある文言があると信頼性があがる |
| チラ見せ | 一部しか見えない時もっと見たいという興味関心が高まる |
| 呼びかけ | ターゲットユーザーに限定される呼び方で呼びかけると自分ごとに捉える |
ディスクリプション
ディスクリプションはタイトルを見て興味を持ったユーザーが見るタイトルを補足する説明部分になります。タイトルの表示文字数は30文字ちょっととコンテンツの中身を表すには非常に少ない文字数になっています。そのためユーザーがタイトルに惹きつけられた場合、ディスクリプションにも目を通してくれるユーザーに対しては、よりコンテンツの中身を端的に説明することが可能です。
ディスクリプションに重要なのは、タイトルをより魅力的にする説明文にすることです。ユーザーの注目を浴びるために端的に表現したタイトルに対して、より詳細な情報を与えて、タイトルの魅力度をより引き出すのが役目になります。
ユーザーが検索しているクエリは太文字で表示されるため検索結果の中でも目立ちやすくなります。ユーザーにとっても自身の検索しているクエリになるため自分事化しやすく、クリックを誘発しやすくなります。
ユーザーは情報を得るために検索エンジンを利用します。そのためユーザーが検索したクエリに対して、どのコンテンツを読めば問題が解決するか探しています。そのためユーザーニーズを充たせる事をディスクリプションの中に記載することで、コンテンツを読了した後に問題解決している未来が想像できることが重要です
タイトルと同様、ディスクリプションが記載できるエリアも限られています。そのため文字数が多すぎるディスクリプションは「…」と省略されてしまいます。省略されないようにPCでは120文字前後、スマホでは60文字前後で抑えるのが良いです
CV数の拡大
CV数を拡大するためにはサイトに入ってきたユーザーのニーズをコンテンツで改善してあげる必要があります。ユーザーニーズにあったコンテンツを用意してあげることでCV数の拡大へとつなげていきます。
| コンテンツの最適化 | ユーザーニーズに沿ったコンテンツを提供する |
コンテンツの最適化
よりユーザーの求めているコンテンツを提供できれば、ユーザーの満足度を上げ、その結果検索順位も上がってきます。ユーザ満足度を高めるコンテンツを作成する方法は全部で2つあり、必要に応じてコンテンツをブラッシュアップしていきます。
| コンテンツリライト | 流入クエリに対して不足しているコンテンツや再検索キーワードでカバーできていないコンテンツを拡充 |
| コンテンツ並び替え・縮小・カット | ユーザーの興味関心があるコンテンツ領域をよりページの上位に持って来たり、不要なコンテンツの縮小や削除を行います |
コンテンツリライト
コンバージョンを獲得できているコンテンツにも関わらず、検索順位が低いコンテンツがある場合、検索順位をあげることでコンバージョン数の増加が見込めます。リライトを行う場合、メインキーワードの順位が5〜10位とページ下部にいるコンテンツが最も優先度が高いです。
また既に検索上位(3位以内)の順位を獲得している記事でも、サブキーワードでは5位以下というコンテンツがある場合、そのキーワードを該当コンテンツでフォローしに行きます。しかし上位獲得しているキーワードに影響を及ぼすようであればサブキーワードは別コンテンツとして新規で作成を行います。
コンテンツ並び替え・縮小・カット
コンテンツの中でユーザーが興味を持っている領域がどこにあるのかを把握するためには、ヒートマップを活用します。ヒートマップツールを使ってコンテンツを確認すると、「スクロール量」「アテンション」「クリック状況」などが確認でき、注目されているところがどこなのかを把握することができます。注目されているコンテンツであれば、ページ上部に移動や逆に見向きもされていないコンテンツは下部への移動やコンテンツ自体をカットしてしまう選択を行います。
| スクロール量 | ページ内のどこで離脱しているかがわかります。離脱が多い領域はユーザーの興味をそいでいる可能性があります |
| 閲覧エリア | コンテンツのどのエリアが注目して閲覧されているかを確認することができます。注目されている領域がページ下部にあったりする場合は、上部に持ってくることでより多くのユーザーに見てもらいやすくなります |
| クリック状況 | ページ内のどこがクリックされているかを確認することができます。リンクエリアで無い領域でもクリックしているところが把握できるため、クリック領域だと思わせてしまっているところがあれば改善の余地があります。 また本来はクリック領域でも、クリック領域として認識されていない場合は、クリック領域だとわかるように改善することが必要になってきます |
まとめ
自然検索集客はオンライン集客において重要なチャネルの1つになっています。そして勘違いされやすいのが自然検索集客はタダでできると思われていることです。確かに検索エンジンに自社(自身)のコンテンツを掲載することに対しては料金は発生しません。しかし自然検索集客を拡大するにはそれなりの労力を必要とするため、専門業者への委託もしくはインハウス対応でも人件費がかかってきます。
コストがかかる対策になるため、データから現状の自然検索の集客価値を把握し、どれくらいの改善インパクトがもたらされるのか、改善にかかるコストを加味して投資対効果は得られるのかをしっかりとシミュレーションして改善実行の判断をする必要があります。改善する価値があると判断できた場合は、より効果の高い施策から実行していき良質な集客の拡大へと繋げていって頂ければ幸いです。

