検索エンジンは情報を求めているユーザーとユーザーニーズに合ったコンテンツをマッチングをしてくれるシステムです。そのためユーザーニーズに応えるコンテンツを作成することが最善のSEO対策になります。
ユーザーニーズに合うコンテンツを作成するには、ユーザーが検索するキーワード(クエリ)からユーザーが何を求めているのかを考慮してコンテンツを作っていく必要があります。コンテンツ作成には型があるためこちらではユーザーニーズに合ったコンテンツ(記事)作成方法をお伝えします。
目次
ユーザーニーズに合うコンテンツを作ることがSEOに効く理由
日本国内のユーザーが利用する検索エンジンの大半はGoogleです。Yahoo!を利用するユーザーもいるかと思いますが、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを採用しています。9割以上のユーザーがGoogleかYahoo!を利用しているため、「Googleの検索エンジン対策=SEO対策」と言っても過言ではありません。
Googleが検索順位を決めるアルゴリズムには様々な要因がありますが、Googleの使命にその本質があります。Googleの使命は、「世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすること」です。つまり世の中に溢れている様々な情報をGoogleの検索エンジンが整理して検索ユーザーに提供することと言い換えても間違いではないでしょう。ユーザーが検索する「検索クエリの意味」を理解して、「コンテンツとの関連性・質」「コンテキスト」に合ったコンテンツを検索結果にフィードバックしています。
Google検索のアルゴリズムはより検索ユーザーが求めているコンテンツをデリバリーできるように日々進化を続けています。そのためコンテンツの作成者が注力しないといけないことは、よりユーザーの役に立つコンテンツを作成することです。特定のユーザーニーズに答えるコンテンツを作成することが最大のSEO対策になります。
記事作成ステップ
記事の作成は全部で4ステップになります。検索ユーザーのニーズに答えるためにはユーザーのニーズを調査して把握する必要があります。ニーズが把握できたら記事のタイトルやコンテンツの中身を作成し、コンテンツがユーザーに必要なものか再度検査をする流れになります。
ユーザーニーズ調査
作成記事の整理
記事構成案作成
作成記事の校閲・監修
ユーザーニーズ調査
ユーザーニーズを調査するには、市場調査によるニーズと規模を把握し、そこに参入している競合を把握してコンテンツ作成の方向性を定めていきます。全てのニーズに対してコンテンツを作成していくのはリソースが足りなくなる可能性もあります。そのためユーザーニーズから優先順位を決めていくことが重要です。
市場調査
市場調査では、ニーズの内容と大きさを把握しにいきます。これが把握できることで投資対効果が高いコンテンツが何か把握できるようになります。市場調査は「関連キーワードの抽出」「キーワードボリュームの把握」「キーワードグルーピング」「ニーズグループのマッピング」の4ステップで実行します。
関連キーワード抽出
自社のビジネスに関わる検索キーワードの洗い出しを行います。この検索キーワードがユーザーニーズになります。洗い出しの際は網羅的に分量を出すことが重要です。
関連キーワードを抽出する際に最初に行うことは軸キーワードの選定です。軸キーワードは「自社にとって重要かつ関連性が最も高いキーワード群」になります。特定の商品やサービスを行なっている場合は、商品名・商品ジャンルが軸キーワードに該当します。また軸キーワードに選定するのは検索意図が広い単語(1語)であることが重要です。軸キーワードが選定できたらそのキーワードに対して、サジェストワードや関連キーワードを抽出します。
サジェストキーワードは、軸キーワードと一緒に検索されるワードになります。サジェストキーワードを抽出する方法は色々とありますが、「ラッコキーワード」を使用するのがおすすめです。
関連キーワードは、軸キーワードの周辺キーワードや類似キーワードになります。関連キーワードも「ラッコキーワード」にある「周辺語・連想語」「類語・同義語」からチェックできます。
キーワードボリュームの把握
関連キーワードの抽出ができたら、各キーワードに対してのボリュームを把握してニーズの大きさを把握します。検索ボリュームが多い=ニーズが大きいということになります。
各キーワードのボリュームを把握するには「Googleキーワードプランナー」を利用することをおすすめします。Googleキーワードプランナーは広告を出稿していない場合は検索数が概算でしか表示されないですが、月額数百円でも広告を出稿すれば、詳細の数字まで終えるようになるため他の有料ツールを利用するよりも安価で済みます。
キーワードにはボリューム以外にも難易度という観点があります。「Ubersuggest」を使うことで各キーワードの難易度もチェックすることが可能になります。
キーワードグルーピング
ここまでの工程で、関連するキーワードの検索ボリュームを把握することはできましたが、ユーザーニーズとして同様のものが分離されている状態であるため、ニーズ毎にグルーピングしていきます。ニーズを把握する際に自社では、検索ユーザーのニーズをカバーできないキーワードも出てくるかと思います。そういったキーワードに対しては、除外対象とすることもグルーピングの過程で一緒に行います。
ユーザーニーズを把握するためには検索クエリから検索意図を把握する必要があります。検索クエリは大きく分けて4つに分類でき、それぞれでユーザーのニーズが分かれてきます。
| インフォメーショナルクエリ | 情報型とも呼ばれ、あるトピックスを知りたいユーザーの意志があります。この分類に当てはまるクエリは検索クエリ全体の約8割も占めると言われています。このクエリで検索するユーザーは情報を集めている段階の潜在顧客に該当します。 |
| トランザクショナルクエリ | 取引型とも呼ばれ、あるトピックスに対してアクションを起こしたいユーザーの意思があります。このクエリで検索するユーザーはアクションを起こす意思があるため顕在化したニーズを持ちます。 |
| ナビゲーショナルクエリ | 案内型とも呼ばれ、特定のページに行きたい意思があります。このクエリの目的は特定のWebサイトやページに行きたいことを表します。 |
| ビジットインパーソンクエリ | エリア型とも呼ばれ、自身の近くの情報を探したいという意図があります。このクエリは近くにある特定ジャンルに属する複数の情報を求めています。 |
特定の時期だけに検索されるシーズナルクエリが存在します。シーズナルクエリは季節によって検索意図が変わるため、検索エンジンで上位表示されるコンテンツも変わってきます。シーズナルクエリであるかは、「Googleトレンド」を特定時期だけに突出した需要があるか確認できます。またTwitterの「モーメントカレンダー」もシーズナルクエリの需要を把握するのに役立ちます。
インフォメーショナルクエリは、何かを知りたいという情報探索のキーワードになります。このキーワードは選択肢を「さぐる」キーワードと選択肢を「かためる」キーワードに大別され、8つの検索動機に分かれます。
| 分類 | 検索動機 | 内容 |
|---|---|---|
| さぐる | 気晴らしさせて | 関心があるものに対して、情報収集自体を楽しみたい検索動機 |
| さぐる | 学ばせて | 今まで知らなかったことに対して、網羅的の知識を蓄積したい検索動機 |
| さぐる | みんなの教えて | 世間や周りの人が選んでいる商品・サービスを把握したい検索動機 |
| さぐる | にんまりさせて | 一般的にはなっていない知る人ぞ知る商品・サービスを知りたい検索動機 |
| かためて | 納得させて | 自分の今持っている考えが本当に正しいものなのか確認したい検索動機 |
| かためて | 解決させて | 具体的な方法や手段がわからないときに、今すぐ役立つ答えを手に入れたい検索動機 |
| かためて | 心づもりさせて | 商品・サービスに後でがっかりしないように、予め期待値を下げておきたい検索動機 |
| かためて | 答え合わせさせて | 商品・サービスについて、自分の選択肢が間違っていないと思い込みたい検索動機 |
検索キーワードからはユーザーニーズが把握できない時もあるかと思います。その場合は、実際に検索エンジンで検索するもしくは関連語からニーズを把握します。実際に検索エンジンで検索することで、検索エンジンがその検索キーワードのニーズをどう認識しているか把握することが可能になります。
ニーズグループのマッチング
ユーザーニーズを整理することで、どういったコンテンツを作成すれば良いかの全体像は見えてきたかと思います。全体像が把握できたら各ニーズがユーザーの行動モデルのどのフェーズにあるのか整理していきます。ユーザーの行動モデルを可視化するのにカスタマージャーニーという考え方があります。カスタマージャーニーは商品やサービスを認知してから購買・推奨してくれるまでを一連の流れを可視化したものになります。「マーケティングの神様」と称されるフィリップ・コトラーが提唱した5Aという理論を用いると、検索キーワードのニーズは5つに分類することができます。
| フェーズ | クエリの種類 | クエリの内容 |
|---|---|---|
| 認知 | インフォメーショナルクエリ ビジットインパーソンクエリ | ユーザーが商品やサービスを認知するキッカケになるカテゴリーキーワード |
| 訴求 | インフォメーショナルクエリ ナビゲーショナルクエリ | ユーザーが商品やサービスに該当するカテゴリーに興味を頂きさらに知りたいと思い検索するキーワード |
| 調査 | インフォメーショナルクエリ ナビゲーショナルクエリ | ユーザーが興味関心を抱いた分野に対して自分にとって最適な情報が何かを競合のサービス含めて検索するキーワード |
| 行動 | トランザクショナルクエリ | ユーザーが商品やサービスを購入したいもしくは何かを行動したい時に検索するキーワード |
| 推奨 | インフォメーショナルクエリ ナビゲーショナルクエリ | ユーザーが商品やサービスを購入後に情報を知りたいとなった時や他者への推奨を行う際に検索するキーワード |
競合調査
競合調査では、市場調査で抽出した検索キーワードに対してコンテンツを展開している競合を調査します。検索順位は他Webサイトとの相対評価で決まるため競合のコンテンツ展開方法を把握し、自社で展開するコンテンツの方向性を検討する材料にします。競合調査は「競合の選定」「指標調査」「競合比較」の3ステップで実行します。
競合の選定
対策すべきキーワード(ニーズ)に対して現時点で上位を獲得しているサイトが競合になります。対策対象としたキーワードで検索結果の1ページ目(上位10位)までを対象にすれば十分な競合の数が抽出できるかと思います。
競合のサイトドメインが整理できたら、縦軸に対策キーワードの上位占有率、横軸に対策キーワードの想定獲得検索ボリューム数をとった散布図を作成して競合サイトを四象限に分割し市場に存在するサイトの競合状況を可視化します。四象限の右上に位置するエリアは想定獲得検索ボリュームが多く市場キーワードも独占している状況になります。ここに属する競合サイトは市場でのリーダー的存在になります。四象限の右下に位置するエリアは想定獲得検索ボリュームは多いが市場キーワードの占有率は低い状況になります。ここに属する競合サイトは一部のニッチな領域に特化したサイトになります。四象限の左上に位置するエリアは想定獲得検索ボリュームは低いが市場キーワードの占有率は高い状況になります。ここに属する競合サイトは網羅的にコンテンツが提供されているが質がそこまで高くないサイトになります。四象限の左下に位置するエリアは想定獲得検索ボリュームは少なく市場キーワードの占有率も低い状況になります。ここに属する競合サイトは市場の中では特に特徴も無いサイトになります。
指標調査
競合の選定や各サイトの立ち位置が整理できたら各サイトの内部要素と外部要素の各指標の実績を調査します。
| 分類 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 内部要素 | インデックス数 | サイトで展開しているコンテンツでかつインデックスされている数 |
| 内部要素 | コンテンツ網羅性 | サイトで提供しているコンテンツの情報網羅性 |
| 内部要素 | アクセシビリティ | 年齢的・身体的条件に関係なくオンラインで提供される情報にアクセスしやすさ |
| 内部要素 | モバイルフレンドリー | モバイルユーザーに最適化されたサイトである状態 |
| 内部要素 | ページ表示速度 | WEBページが表示されるまでの速度 |
| 外部要素 | 被リンク数 | サイトやページが獲得している被リンク(被リンクドメイン)の数 |
| 外部要素 | オーソリティ | サイトのドメインパワーやページのランキングパワー |
| その他 | EAT難易度 | Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の3軸の必要性を100点満点で評価 |
| その他 | SEO難易度 | 内部環境と外部環境含め、SEO対策の難易度を100点満点で評価 |
【内部要素】インデックス数
インデックス数を調べる際は検索エンジン(Google)で用意されている検索演算子「site:ドメイン」で検索すると該当のドメインでインデックス数を把握することが可能です。
【内部要素】コンテンツ網羅性
コンテンツの網羅性も検索演算子の「site」で調べることが可能です。「site:ドメイン キーワード」で検索することで特定のキーワードを含むコンテンツのみを検索することができます。市場調査で整理したニーズに対して、競合がコンテンツを保有しているのかチェックすることが可能です。
【内部要素】アクセシビリティ・モバイルフレンドリー・ページ表示速度
各項目はLighthouseを使うことで点数で表示されます。LighthouseはGoogleの拡張機能として提供されており、chromeブラウザで結果を確認することができます。またモバイルフレンドリーやページの表示速度は「モバイルフレンドリーテスト」や「PageSpeed Insight」といったツールからも確認することが可能です。
【外部要素】被リンク数・オーソリティ
被リンク数やオーソリティをチェックするツールは複数ありますが、Mozが提供する「Link Explorer」を利用すると両指標とも同時に取得することが可能です。無料のツールでは「hanasakigani.jp」を使用すると、被リンクのチェックが可能です。ただし1日に調査できるURLは3回までになります。
【その他】EAT度・SEO難易度
EAT度やSEO難易度は、SEO研究ャンネルで展開されている「キーワード難易度分析ツール」を使用することでデータを取得することが可能です。
競合比較
市場の中に存在する競合サイトの関係性や競合サイトの各指標が調査できたらその数値を横並びで比較します。市場の中で自社が戦える領域を見つけ、コンテンツ作成の方向性を整理していきます。
| 全方位型 | 記事の質も量も求める方法です。質を高めるための専門家の配置や量産するだけの資源が必要になります。 |
| 量産型 | 記事の量を求める方法です。量産できるだけの資源が必要になります。 |
| ニッチ型 | 記事の質に特化し量は求めない方法です。記事の質を担保できる専門家の配置が必要になります。 |
| リーン型 | 自社で保有しているリソースで可能な範囲でスタートする方法です。専門家も大量のリソースも投下できない時にはこの形で実施します。 |
作成記事の整理
ユーザーニーズ調査で整理した項目に対して、どのニーズに対して記事を作成するのか、作成する記事に対してどういった優先度やスケジュールで作成するのかを整理していきます。
作成記事の選定
ユーザーニーズを通して、整理した方向性に沿って作成する記事を選定します。
| 全方位型 | 基本的には整理した全てのニーズに対して記事を作成します。また記事を作成もしくは監修を依頼する専門家のアサインも調整します。 |
| 量産型 | 基本的には整理した全てのニーズに対して記事を作成します。また記事作成に必要なリソースもどこで手配するか整理します。 |
| ニッチ型 | 整理したニーズのどこに特化するのか選定します。また特化した領域に対しての専門家のアサインも調整します。 |
| リーン型 | 自社で保有しているリソースで作成が可能な記事を選定します。自社リソースの使い方も併せて整理します。 |
作成記事の優先度整理
選定した記事に対して、優先度・スケジュール・コストを整理します。
| 優先度 | 記事を作成する順番です。複数のリソースを使って平行で進められる場合は、グループ毎の優先順位を整理します。 |
| スケジュール | 記事をリリースするまでのスケジュールです。記事作成・校閲・監修などを通した記事毎にスケジュールを作成します。 |
| コスト | 記事を作成するのにかかるコストです。ライティング費用はもちろん校閲・監修にもコストはかかってきます。 |
記事作成
作成記事の選定や優先度が整理できたら各記事を作成していきます。記事の作成には「記事の基本情報整理」「タイトル作成」「構成案作成」と大きく分けて3つの工程があります。
基本情報整理
基本情報は記事を書くにあたってのベースとなる情報になります。全部で7項目あり、中身を決める前に整理することでこの後に作成する記事にブレが無いかの基準値になります。
| ターゲットキーワード | 「このキーワードで検索した人に記事を読んでもらいたい」と思うキーワード。基本的に設定するターゲットキーワードは1キーワードに絞り込むことが重要。 |
| ターゲットユーザー | ターゲットキーワードを検索するペルソナ像 |
| ターゲットボリューム | ターゲットキーワードで検索する回数 |
| 前提条件 | 記事を閲覧する際にユーザーが事前に持っている最低限の必要知識 |
| 検索動機 | 記事に到達した人の動機(ページに訪問した理由) |
| 記事読了後のアクション | 記事閲覧後のターゲットユーザーの理想アクション |
| 独自性 | 他と比較して自分が書くことで打ち出せる独自な視点や表現 [新規性]:記事で提供できる他には無い強み [顧客メリット]:ターゲットユーザーが得るメリット [自社メリット]:自社が得るメリット |
ターゲットキーワード
ターゲットキーワードはユーザーニーズそのものです。ユーザーニーズ調査でキーワード単位でニーズを整理しましたが、さらに深掘りしてユーザーニーズを深ぼっていきます。キーワードは大きく分けて「ビックワード」「ミドルワード」「ロングテールワード」の3つに分けられます。
| ビックワード(メインワード) | ビックワードは1語で検索されるワードで、一番検索ボリュームがあるキーワード群です。競合が多く中々上位表示が難しいワードです。またこのワードにはユーザニーズも複数含まれています。 |
| ミドルワード | ミドルワードは2語で検索されるワードで、ビックワードに次いで検索ボリュームがあるキーワード群です。ビックワードよりはユーザーニーズが顕在化されています。 |
| ロングテールワード(スモールワード) | ロングテールワードは3語以上で検索割れるワードで、検索ボリュームは最も少ないキーワード群です。検索ボリュームは少ないですが、ユーザーニーズは一番明確化されています。 |
ターゲットキーワードに選定するワードは「ロングテールワード」を選定することが望ましいです。ただロングテールワードでのコンテンツを作成済みであれば「ミドルワード」、ミドルワードでもコンテンツ作成済みであれば「ビックワード」とよりボリュームが少なくニーズが顕在化しているワードからコンテンツを作成していきます。
ユーザーニーズ調査で整理したキーワードがロングテールワードであればそのままターゲットキーワードとして選定しても大丈夫ですが、より細かくキーワードを調査する場合は、4通りの方法でユーザーニーズを深ぼっていきます。
| サジェストキーワード | ユーザーニーズ調査でも活用した方法ですが、軸キーワードに対してのサジェストではなく「ミドルワード」や「ロングテールワード」に対してサジェストキーワードを調査するとより細かいキーワードを把握することができます。 |
| 再検索キーワード | 特定のキーワードを検索したユーザーが次に検索するキーワードです。ユーザーの疑問が解決できれば検索活動は終了しますが、再検索というアクションが生まれるということはユーザーの疑問は解決していない、もしくは新しい疑問が生じている状態です。再検索キーワードを見ることでサーチジャーニーを確認することが可能になります。 再検索キーワードは「SEO検索意図分析ツール」を使用して調査することが可能です。 |
| People Also Ask (PAA) | 特定のキーワードで検索した際に「他の人はこちらも質問」と表示される質問形式のクエリになります。再検索キーワード同様、特定のキーワードで検索するユーザーの疑問を先回りして表示しているためユーザーニーズを把握するのに参考になります。 PAAは「AlsoAsked」を使用して調査することが可能です。 |
| 共起語 | 特定のキーワードが含まれる文章中で、そのキーワードと共に頻繁に出現する単語になります。共起語を調べることでサジェストでは見えてこなかったユーザーニーズも把握することが可能になります。 共起語は「ラッコキーワード」を使用して調査することが可能になります。 |
| 検索結果の上位競合ページ | ターゲットキーワードの候補で検索エンジンが上位表示している競合サイトがどういったコンテンツを展開しているのか確認することで、ユーザーニーズを把握することが可能です。 検索エンジンで検索して実際にコンテンツを確認する方法もありますが「ラッコキーワード」の見出し抽出を使うと上位20記事の見出しを一気に抽出してくれるため内容を把握しやすくなります。 |
| Q&Aや口コミ | Q&Aやクチコミはユーザーの生の声が集約されているところになります。ユーザーが抱えている疑問を確認することができるため、ニーズを把握するにはうってつけの場所になります。 |
検索結果の上位競合ページ
検索上位の見出し項目を使ってニーズを整理する際には点数化することで、上位表示されているコンテンツに多いトピックスを整理できます。
点数化する際にはまず各見出しに記載されている内容に合わせたラベル付けを行います。検索結果上位で利用されているラベルが多ければ、Googleが評価している項目と見做すことができます。ただ検索順位1位で採用されているラベルと10位で採用されているラベルを同評価にすると単純にラベルが多いものが高評価になってしまうため、検索上位にあるラベルが優遇されるようにポイント制を導入して各ラベルの評価を行います。ポイント制は1位で採用されたラベルには10ポイント付与するが、10位で採用されたものは1ポイントしか付与しないというルールを適用することで差別化することができます。
ターゲットユーザー
ターゲットキーワードを決めることができたら次はそのワードで検索するユーザー像を明確にします。キーワードを決める際に、ユーザーニーズを整理しましたが、それをここで言語化します。Q&Aサイトやクチコミサイト、TwitterなどのSNSでターゲットキーワードを言及しているユーザーを拾い、ユーザー像として作り上げることでより現実味のあるペルソナになります。ペルソナはユーザー属性のデモグラフィック、地理情報のジオグラフィック、心理状態のサイコグラフィックの観点で整理すると具現化しやすいです。
| デモグラフィック | 年齢・性別・職業・役職・学歴・家族構成など人の情報 |
| ジオグラフィック | 住所・勤務地・周辺環境などの地域情報 |
| サイコグラフィック | ライフスタイル・価値観・悩みなど心理的属性 |
ターゲットボリューム
ターゲットとなるキーワードが整理できたら各キーワードに対して検索ボリュームを調べていきます。ユーザーニーズ調査でも活用した「Googleキーワードプランナー」を利用することでボリュームを調査することが可能です。
前提条件
この文章を読むために最低限必要な知識や環境のことを指します。この前提条件を定めることで一定のレベル感で文章を書くことができます。前提条件を定めないとターゲットによっては難しく感じてしまい、またとあるターゲットには退屈に感じてしまうところが出てきてしまいます。どのターゲットにするか定めたらレベル感も統一していく必要があります。
検索動機
ユーザーニーズと置き換えることも可能なのが検索動機です。ターゲットキーワードを検索するユーザーがどういった情報を求めているのか、そしてその検索行動で何を解決したいのかを整理します。
記事読了後のアクション
文章を読み終えた後に検索ユーザーが満足した場合、その後に更なる情報を求めるのかそれとも解決策を提示してあげるのか、記事ごとにユーザーが求めるアクションは変わってきます。その記事でユーザー満足を満たしてあげた後に自社でそのユーザーに提供できるネクストアクションを提示してあげることが重要です。
独自性
記事が競合コンテンツには無い独自の価値を提供できれば、競合と差別化する事ができます。提供する記事で顧客に提供できるメリットと自社で得ることができるメリットを整理しWIN-WINの構図にできることが最適な記事になります。
タイトル作成
タイトルは検索結果で一番大きく表示されるテキストであり、ユーザーが文章を読むか判断するための判断材料になります。タイトルでユーザーを引きつける事ができればユーザーに文章を読んでいただく事ができますが、タイトルで興味を引く事ができなければ、どんな良い文章を書いてもユーザーに読んでもらう事ができません。タイトルの設定次第で記事への流入数も大きく変わってきます。
タイトルを設定する際に重要になってくる考え方がトリガーと要素の二つです。この二つの要素を組み合わせる事でユーザーの興味を引きやすいタイトルを設定する事ができます。
トリガー
トリガーとは直訳すると引き金です。ピストルで弾を発射させるきっかけとなる仕組みで使われる引き金と考えてもらえると想像しやすいかもしれません。タイトルを読んでユーザーがタイトルをクリックするきっかけ(=引き金)がトリガーになります。トリガーは全部で10種類あります。タイトルを設定するときは10種類のうちからどれか選択してタイトルに惹きを持たせるようにします。
| 流行 | 世間的に流行しているものについては興味を抱く |
| 同調 | 自分に共通していると思わせることで、相手に興味が湧きコンテンツを読んでくれる |
| 承認 | 相手を評価してあげることで、何で評価されているか気になりコンテンツが読みたくなる |
| 権威 | 第三者から見て輝かしい実績を提示することで、相手は信頼しコンテンツを読んでくれる |
| 限定 | 特別感や限定感を出すことで興味を抱き、コンテンツが読みたくなる |
| 禁止 | 禁止をされることで、かえって興味が湧きコンテンツを読みたくなる |
| 質問 | 質問の答えが知りたくなりコンテンツを読む |
| 悩み | 悩みを解決できると期待できればコンテンツを読む |
| ギャップ | 一般的な常識や価値観とは異なっているギャップを提示すると疑問が生じ、その疑問を解決するためにコンテンツを読む |
| 損失回避 | 損をしにくい(しない)と安心させてあげることができればコンテンツを読んでくれる |
ここで設定したトリガーの一部は行動心理学を参考にしています。行動心理学とは人間の行動を科学的に研究している学問です。人間は比較的こういった行動を取りやすいというものになります。トリガーとして設定した10種類の参考となった行動心理学はそれぞれ下記になります。
| トリガー | 心理学用語 | 内容 |
|---|---|---|
| 流行 | バンドワゴン効果 | ある事柄が流行しているという情報を知ることで、その事柄に関心のなかった人にも支持される現象 |
| 同調 | バーナム効果 | 誰にでも当てはまる要点を伝えているのに自分毎のように感じること |
| 承認 | ヴェブレン効果 | 高価なものを所有することで自己顕示欲を満たす心理 |
| 権威 | ハロー効果 | 対象者が持つ目立ちやすい特徴にひっぱられ、その他についての評価にバイアスがかかり歪んでしまう現象 |
| 限定 | スノップ効果 | 他人とは差別化を図りたいという心理 |
| 禁止 | カリギュラ効果 | 禁止されるとかえって興味がわいて、その禁止を破りたくなる |
| ギャップ | 認知的不協和 | 矛盾する二つ以上の認知があると心理的な不快感・緊張感を感じ、納得できる理由を探そうとする |
| 損失回避 | プロスペクト理論 | 利益を得る場面では確実に利益を得ることを優先し、反対に損失を被る場合は「最大限に回避すること」を優先する |
要素
タイトル設定に重要な項目はトリガーと並んで「要素」もあります。要素はタイトルの魅力度を増す事ができる魔法の言葉です。魔法と表現をしてしまうと少しSFチックになってしまいますが、その言葉を見る事でユーザーの目を惹きやすくなるので魔法の言葉といっても過言ではないかもしれません。
| 数字 | 具体的に得られるベネフィットが想像しやすくなる |
| チラ見せ | 一部しか見えない時もっと見たいという興味関心が高まる |
| 呼びかけ | ターゲットユーザーに限定される呼び方で呼びかけると自分ごとに捉える |
要素はトリガーとは違って必ず入れなければいけないというものではありません。入れる事でタイトルの魅力度を増す事はできますが、無理に入れて変なタイトルになるのであれば入れない方が良いです。この要素ですがトリガーの時同様に一部行動心理学を元に設定しています。要素を作る上で参考にした行動心理学は下記になります。
| 要素 | 心理学用語 | 内容 |
|---|---|---|
| チラ見せ | ツァイガルニク効果 | 中途半端に終わった事柄に対して記憶が残りやすくなる現象 |
| 呼びかけ | カクテルパーティー効果 | 選択した情報を脳が優先的に処理して、その他の情報をシャットアウトする機能 |
構成案作成
記事を作るときは大まかな構成(目次)を作成して、その構成の中身を肉付けする順番で作っていきます。そのため、大まかな構成を作る作業は非常に重要な作業で、下手な構成を作ってしまうとユーザーに伝わらない記事が出来上がってしまいます。
構成の作り方は大きく分けて二つに分類されます。それは「ロジカル」か「エモーショナル」の二分類です。「ロジカル」は論理的でわかりやすく情報を伝える事が目的の文章を書く際に活躍します。一方で「エモーショナル」は感情を震わせ文章を読んだユーザーの行動を喚起させたいときに有効です。ハウツーなど情報を伝え問題解決方法を提示する場合はロジカルが適しているでしょうし、商品説明を通して購買に移ってほしい場合はエモーショナルが適しているでしょう。
ロジカル
ロジカルでは、ユーザーにわかりやすく事実を伝える事が目的の場合に力を発揮する構成術です。記事を読み終わった後に直接的にユーザーの行動を喚起できなくても、このサイトには有益な情報が載っているとユーザーにイメージを植え付ける事ができれば、サイトのブランディング力が高まります。
ロジカルな文章を作成する際には「総論」「各論」「結論」と三部構成で作っていきます。最初に伝えたい事実を述べ、その詳細を各論で述べる。最後に伝えたかった事を簡潔にまとめるという順番になります。また「総論」は「興味づけ」「結論」の2つ、「各論」は「理由・要点・具体例」の3つに細かく分類できます。この細かい分類を含め構成に落とし込むことで、構成案(目次)が完成します。
| 大分類 | 中分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 総論 | 興味づけ | タイトルに設定したトリガーの答えを記載して興味喚起させる |
| 総論 | 結論 | この記事を読み終わったらわかること(伝えたいこと)を簡潔にまとめる |
| 各論 | 理由 | 結論に至った理由 |
| 各論 | 要点 | 結論の詳細説明 |
| 各論 | 具体例 | 結論を証明する事例や体験談 |
| 結論 | 結論 | 各論の内容含めまとめる |
総論
総論のパートでは、最初の冒頭部分になりますので読者がこの後も読みたくなる興味づけと結論を簡単に述べます。興味を持たせて結論も最初に述べてしまう事で、この後の各論で紹介される内容についても最終的な結論をわかった状態で読んでいくことになりますので、読者も情報を受ける事前準備が整い伝わりやすくなります。
興味づけ
まずは読者にこの記事を読みたくなるという興味づけが必要になります。タイトルのところでユーザーは何となくこの記事を読んでみたいと思ってページに入ってきます。そのタイトルに合わせて冒頭部分も書いてあげることでユーザーの興味はさらに深まります。タイトルに設定したトリガーに合わせて冒頭部分の文章展開を変えてあげます。
| 流行 | 流行している背景や流行の影響度を紹介 |
| 同調 | 読者に近い人・憧れの人の意見・現状を紹介 |
| 承認 | 相手の行動や状態の何を評価しているか、評価している理由を説明 |
| 権威 | 権威ある人の実績紹介 |
| 限定 | ・限定販売・在庫僅少・本日限りなど限定情報を提供している理由を紹介 ・限定情報の内容を簡易的に説明 |
| 禁止 | 禁止の理由を説明 |
| 質問 | 質問の答えを記載 |
| 悩み | 読者の悩みを解決する答えを紹介 |
| ギャップ | ・ねぜ矛盾が生じているのかを説明 ・矛盾が解消できる結論を提示 |
| 損失回避 | 現状のママだと損をする現実を伝える |
結論
興味づけをした後には、この後に書いてある事を簡潔にここで述べてしまいます。ネットで検索している人は検索キーワードに対しての答えを求めています。その答えがないと思ってしまえばユーザーはすぐに離脱してしまうため最初にこの記事を読む事で何がわかるのか書いてあげる事が大切です。この時点でユーザーが読む価値があると判断すれば、その後の文章も読んでもらいやすくなります。
各論
総論のパートでユーザーが興味を抱いてくれれば、この各論のパートに進んできてくれるため、具体的な情報を提供してあげます。各論の中にはさらに3つの分類があります。この分類のことをパラグラフと呼び、パラグラフの中にはさらに3つの「主題文」「支持文」「終結文」で構成されています。主題文でそのパラグラフでお伝えしたいテーマを述べ、支持文でそのテーマの詳細を説明、終結文でまとめを書く構成になります。パラグラフは一つの塊になりますので、パラグラフの中でいろんな事は述べず、主題文で決めたテーマのみを述べていく事で文章がキレイにまとまります。
理由
各論の最初のパラグラフでは、冒頭で紹介した結論に至った理由を記載します。結論がすんなりと受け入れられれば良いですが、何でその結論になったのか疑問が生じることもあるでしょう。そういった読者に対して、結論に陥った理由を説明してあげることで結論のモヤモヤを解消してから下に続く文章を読ませることができます。
| 主題文 | 結論を提示したときに読者が感じるであろう不安・疑問点 |
| 支持文 | 不安・疑問点を解消する説明 |
| 終結文 | 主題文の答え |
要点
要点のパラグラフでは結論の詳細を説明するメインのエリアになります。結論で興味を持ってくれた読者に詳細情報をお伝えしてあげます。
| 主題文 | 結論に至る上で重要なポイント(目線) |
| 支持文 | ポイント毎に詳細説明 |
| 終結文 | 支持文の要約 |
具体例
要点のパラグラフで結論の詳細を述べてるだけで十分なのですが、これに実体験などで培った事例があると読者の中でよりイメージが洗練されます。
| 主題文 | 結論に至った自身の体験談や身近な事例 |
| 支持文 | 身近な事例の具体的な内容 |
| 終結文 | 体験や事例を通して得た結論 |
結論
各論で細かな説明をしていると結局結論は何だったんだっけ?と読んでいる間に忘れてしまうこともあります。そこで最後に「最終的に言いたかった事はこういう事だよ」と総論で述べた事+各論で述べたことを軽く最後に紹介することで読者の理解も深まります。
行動心理学の一つに「ピーク・エンドの法則」というものがあります。過去の経験を時間的な長さでなく、ピーク(最良か最悪)とエンド(最終局面)の度合いで判断するという心理状態です。記事を読んでいる間の時間はそこまで長くはありませんが、各論を述べているピーク時と結論を述べているエンドの場面をしっかりと記載することで読者の頭にもイメージがつきやすくなります。
エモーショナル
エモーショナルの文章では、文章を読んだ読者が商品購入や資料請求などこちらが起こしてほしいアクションへ促すことを目的とした時に役立つ構成術です。ロジカルな構成の場合は、1パターンでしたがエモーショナルな構成の場合は、全部で3パターンあります。
興味を持っているユーザーにアプローチする場合は「興味喚起」、問題を抱えているユーザーには「問題解消」、興味も問題も抱いていないけど、ユーザーに新たな価値観を提供したい場合は「ストーリー」と訴求方法を分けることで、ユーザーに寄り添った文章が書けるようになります。
興味喚起の構成
興味喚起の構成案は既に興味を抱いているユーザー向けになります。ユーザーが抱いている興味を満たすために様々な情報を提供して、ユーザーが納得すれば行動に移します。構成は、導入部分でこの記事で知りたいことが書いてありそうと思わせてから感情変容部分で様々な角度から情報を提供し商品・サービスを使うことでどんな変化が起きるか紹介します。最後に第三者からの評価も掲載することで、ユーザーが行動を起こすことを後押しします。
| 大分類 | 中分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 導入 | 興味づけ | タイトルに設定したトリガーからユーザーが興味・関心のあることを紹介 |
| 感情変容 | 利用シーン | 商品やサービスの利用シーンを提示して利用イメージを想起させる |
| 感情変容 | スペック | 商品やサービスの持つスペックを紹介 |
| 感情変容 | 価格・商品 | 商品・サービスの価格を紹介 |
| 感情変容 | 価値 | 機能や価格だけでは測れない商品の価値(ベネフィット)を紹介 |
| 正当化 | 確信 | 実績や体験談などの第三者評価を用いて商品・サービスの良さを再認識させる |
導入でユーザーの興味を引き立て、核となる文章でユーザーが行動を起こしたくなるような感情に変容させ、最後に自分が抱いた感情を正当化させる事で行動へと促します。興味を抱いている商品や資料を請求する場合、人間は合理的な買い物はしません。「欲しい!」という感情が先行するため、購入するときや購入後に購入した理由を後付けします。この人間の購入フローに沿った形でアプローチしてあげるとすんなりと行動に移りやすくなります。
導入
導入時の文章はロジカルな文章の時と同じです。タイトルのトリガーを元にユーザーにさらに興味を持ってもらえるようにします。ロジカルの導入時と違うところは、トリガー全てを使えないという事です。悩みや損失回避のトリガーはどちらかというとネガティブな感情です。興味喚起の文章を読むユーザーはポジティブな感情を抱いていますので、ネガティブ感情をトリガーにするものは導入には入れません。
| 流行 | 流行している背景や流行の影響度を紹介 |
| 同調 | 読者に近い人・憧れの人の意見・現状を紹介 |
| 承認 | 相手の行動や状態の何を評価しているか、評価している理由を説明 |
| 権威 | 権威ある人の実績紹介 |
| 限定 | ・限定販売 ・在庫僅少 ・本日限りなど限定情報を提供している理由を紹介 ・限定情報の内容を簡易的に説明 |
| 禁止 | 禁止の理由を説明 |
| 質問 | 質問の答えを記載 |
感情変容
導入で興味を持たせることができたら、この感情変容パートで「商品が欲しい!」「資料請求したい!」という興味から行動を起こしたいという感情に変容させます。商品やサービスを使うことでどんな変化が起こるか、またその変化を体験したいとユーザーに思わせることが大事になってきます。
正当化
人間は感情で物を買って、理屈で正当化しようとします。
例えば先ほどのルンバを例にとると、買いたいと思ったのは「家事が楽になりそうだから」という理由だったかも知れません。しかし理由を聞かれた際には「吸引力が良くて…」とか「●●さんが使っていて良かったみたい」などそれっぽい理由をつけます。
感情変容で買いたいと思わせたら、購入することを正当化してあげる理由を作ってあげることで購入の後押しになるでしょう。正当化をする際に最もらしい理由になりやすいのは第三者からの評価や体験談になります。専門機関や有名人からの評価、身近な体験談などを伝えることで、購入の際に自分を納得させる理由を見つけることができるでしょう。
問題解消の構成
問題解消の構成案は悩みを持っていて解消をしたいというユーザー向けになります。この記事を読んだら抱えている悩みが解消しそうとユーザに思ってもらえる必要があります。構成は、導入部分で今抱えている悩みが世間的に見てもマイナスであるという事を認識させて解消したいと思わせます。そして感情変容パートで悩みを放置させる事で生じる不利益や解消することで見える世界を教えます。ここまでくればユーザは問題を解消したいという気持ちが高まっていると思います。最後に教えた方法で解消できる根拠を示すことで、解消方法への信頼度が高まり行動への後押しを行います。
| 大分類 | 中分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 導入 | 気づき | タイトルのトリガーをキーに抱えている問題がマイナスであるということを認識させてあげる |
| 感情変容 | あおり | 抱えている問題・悩み・課題を放置しておくことで生じる不利益を提示 |
| 感情変容 | 解決策提示 | 不利益を解消するための課題を明確に提示し解決方法を紹介 |
| 感情変容 | ベネフィット | 商品・サービスを手に入れて得られる世界の紹介 |
| 正当化 | 理由・根拠 | 解決策がマイナスを解消してくれる具体的な理由や根拠を紹介 |
問題解消の構成は「興味喚起」の構成と同じです。導入で抱えている問題を提示してユーザーに記事を読み進む理由を作らせ、感情変容パートで問題を放置することで起こりうる事態と解決策を提供します。最後に解決策がいかに有効な手段かを根拠を持って説明してユーザーの納得度をあげていくことでユーザーは行動へと移りやすくなります。
導入
導入時の文章はロジカルな文章や興味喚起の時と同じです。タイトルのトリガーを元にユーザーにさらに興味を持ってもらえるようにします。興味喚起の時はポジティブな感情をトリガーとして使いましたが、問題解消はその逆です。ネガティブな感情をトリガーとして導入文を作成します。
| 悩み | 読者の持っている悩みを解決することで問題を解決できる方法を紹介 |
| ギャップ | ユーザーが感じている矛盾から生まれる問題とその解決方法を紹介 |
| 損失回避 | 損失を回避する方法を紹介 |
ネガティブな感情を持ってページに入ってきているユーザーは解決策を探しています。導入文を読んだ際に、この記事を読めば問題が解決するかもと思ってもらい、下に続く文章を読んでもらえることが大切です。
感情変容
この記事を読めば自分の問題が解消するかも?と思ってくれたユーザーに対して、このパートで問題解消方法を説明してあげます。しかしすんなりと問題解消方法を教えないことがポイントです。自分の普段の生活を振り返ってもらえば納得いくかと思いますが、何か問題だと感じたら全て解消しようとしますか?問題だと感じても「別にいいか」と放置してしまっていることも多いのではないでしょうか。人間は面倒くさがりですから問題だと感じても行動に移すことはあまり多くありません。そこでこのパートでは3つのステップで、行動に移したくなるような構成にします。
正当化
感情変容のパートで解決方法まで提示しているので、人によってはすでにその文章を読んで行動に移しています。しかし疑い深い人も多く、本当にそれで解決するの?といった疑問を抱いてもおかしくありません。そういった人たちに提示した解決策がいかに良案かを説明してあげます。説明する際にユーザーに刺さるコンテンツとしては実績や体験談があります。実際に同じ問題を抱えていた人が、教えた解決方法で問題を解消していたら自分にもできるかもと思う確率は高くなります。
ストーリーの構成
ストーリーの構成案は興味を抱いているわけでなく悩みが顕著にもなっていないユーザー向けに発信する際に有効的な構成術です。ストーリーを通して、興味や問題意識を抱いてもらい行動喚起へのキッカケとなって頂くことが目的になります。
構成は、まずストーリーの主人公となる人物像を紹介します。主人公の紹介ができたら主人公の現状を紹介し、現状での問題点に気づかせます。そこからはその問題を解消するために試行錯誤していく様子を感情移入のパートで展開していきます。主人公が変わっていく姿を自身に投影して、自分も変わろうと思ってもらうことができれば、行動へと繋がってくれます。
| 大分類 | 中分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 主人公 | 紹介 | ストーリーの中の主人公となる人物像の紹介 |
| 導入 | 日常生活 | 問題意識が欠如している状態で日常生活を送っている |
| 導入 | 行動喚起 | 主人公以外の人物が問題を提起したり、テーマを口にすることで問題意識に気づく |
| 感情移入 | 喚起に対する拒絶 | 問題は認識していても変化に躊躇する気持ちがあり、中々前進できない |
| 感情移入 | メンターとの出会い | 躊躇する気持ちが解消されるための出会いや出来事と遭遇 |
| 感情移入 | 未来への領域へ踏み込む | 変化を誓い行動に移す |
| 感情移入 | 試練・仲間・敵 | 第1の変化を通して成功(or失敗)を経験する |
| 感情移入 | 未知の世界へ接近 | 新しい大きな変化に備える |
| 感情移入 | 最大の試練 | 大きな変化への試みを誓い実際に行動に移す |
| 感情移入 | 報酬 | 試みの結果、(成功or失敗)が次回への活路を見いだす |
| 感情移入 | 帰路 | 過去の経験から不安を感じながら変化に再び挑もうとする |
| 感情移入 | 復活 | 大きな変化に向けて最後の試みをする |
| 感情移入 | 帰還 | 問題を克服して新しい世界を見つける |
興味を持っていることや問題に感じていることは、すでにユーザーに認知されていることなので頭にイメージを抱きやすいでしょう。しかしユーザーにまだ認知されていないものを説明するときはユーザーの認知から始めなければいけません。「主人公」という存在を立てて自分を投影してもらうことで、物語を読み進めていく中で課題に気づいたり興味を抱いたりといった感情を動かしていくことでユーザーが私たちが求めていた行動へと喚起してくれやすくなります。
主人公
ストーリーで文章展開をしていく中でとても重要な項目はその物語の主人公を決めることです。主人公に共感ができなければ、そのストーリーも他人事のように感じてしまいユーザーの感情を動かすのは難しくなるでしょう。主人公を設定する際にオススメのポイントは6つあります。
この6点を満たす主人公を設定できたら主人公の大まかなプロフィールを作成して最初の冒頭でユーザーに紹介してあげます。
| 見た目 | 主人公の骨格や髪型、服装などの見た目 |
| 行動特徴 | 他社から見える主人公の行動の特徴 |
| 性格 | 主人公の持っている性格。外見とのギャップを作ることでリアルな主人公像にもなります |
| 好き嫌い | 主人公の好きなものと嫌い(恐れる)もの |
| ウォンツ | 目の前にある欲求 |
| ニーズ | 受け入れたくない現実だが、人生で必要なこと |
| 障害 | ウォンツからニーズを受け入れるのに乗り越えるべき障害 |
ピクサーでは、キャラクター(主人公)の人物像を作成する際に悩んだらエレベーターテストという手法を使います。キャラクターをエレベーターに閉じ込めて「危機にどう対処するか」を想像します。面白いキャラクターはたいてい大きな欠点を持っているという考えのもと危険に直面した時の行動からキャラクター像を作り上げます。
導入
導入部分では、主人公が普段の日常生活を送っている様子から問題意識が芽生えるまでのストーリーを展開させます。この導入部分でこの物語が面白そうと思ってもらえたり、自身を投影することができたユーザーは、その後の本編となる物語にも興味を持って読み進めてくれることになります。
感情移入
導入でこの物語は面白そうと感じてもらえることができたら、本編にも辿り着いていることでしょうから主人公を通して変わっていく様をこのパートで展開していきます。人間の感情はあっちこっちと心移りが激しいものです。そういった心移りの様を展開してあげることで、ユーザーは主人公に共感を抱きストーリーにのめり込んでいくことになります。
行動への最後の一押し
興味喚起・問題解消・ストーリーとユーザーの心を動かす文章を展開できたら最後にもう一押ししてあげることでユーザーの行動欲を更に高めることができるでしょう。ユーザーの行動を後押しするのには「行動を起こしたくなるトリガー」と「行動しやすくなるテクニック」を組み合わせることで、行動へと転換していきやすくなります。
クロスセル
トリガーやテクニックで紹介した内容はユーザーに行動を起こしてもらいたいときに最後の後押しになる方法でした。一方で「クロスセル」ではユーザーが行動を終えたときにもう一歩さらなる行動を促すことを目的にしています。クロスセルを促すのに参考になる人間の心理現象が二つあります。この心理現象を上手くつくことでさらなる行動につながりやすくなります。
| テンション・リダクション効果 | 大きな決断や難しい目標を達成した後に緊張状態が消滅して気が緩む状態 |
| コンコルド効果 | 今まで投資したお金・時間・労力が無駄になるのが嫌で損するとわかっていても後には引けないと感じる心理現象 |
テンション・リダクション効果を使ったクロスセル
ユーザーに1度行動をしてもらった後は気が緩んでいる状態ですので、クロスセルが行いやすいです。商品をカートに入れて購入の決心がついた時や商品の購入が完了した時などがその一例です。
商品カートに入れたときに「あと、〇円の購入で送料が無料になります」と表示が出てきた際には送料を無料にするために不足金額分の購入が促せます。また商品購入が完了したときには買った商品の関連商品を見せることで、購買意欲を更に書き立てることができます。
コンコルド効果を使ったクロスセル
誰しも1度は経験があるかと思いますが、お金や労力をかけたものに関しては愛着が湧いてきます。この愛着部分にフォーカスしてあげることでクロスセルを狙います。
例えば、よくCMなどで目にする「ディアゴスティーニ」の場合、最初のほんの少しの組み立て部分を創刊号として少額で提供して、そのあと定期的に少しづつパーツを提供していく仕組みになっています。少しずつ時間をかけて組み立てていく労力と定期的にお金を使うことで、継続して購入を促すことができます。
また「ポイント」も同様の仕組みです。少しづつ時間をかけて貯めたポイントが失効してしまいそうになれば、そのポイントを使って商品の購入を促すことができます。最後の購入への一押しがあるかないかだけで、商品やサービスの購入率や購入金額も大きく変わってきます。
記事コンテンツ作成
記事の構成案ができたら実際の中身のコンテンツを作成していきます。構成案で大まかな流れはできていますので流れは気にせず、ユーザーに伝わりやすいように心がけて文章を作成します。ユーザーニーズに合ったコンテンツを作成するのはもちろんですが、それに加えて品質の高い記事を作成しなければコンテンツ読了後のユーザー満足度は低くなってしまいます。品質の高い記事は「E-A-T」と「情報の質」で評価を得ている状況になります。
| 専門知識・権威・信頼性(E-A-T) | その分野において知見を有しており第三者からも評価されている方もしくはその方が監修している記事は、E-A-Tが高いと認識されます。 ・専門知識:自身の生活や経験からその分野において知見があること ・権威性:特定の分野に対して業界での地位を築いていること ・信頼性:責任者の所在や問い合わせ先などコンテンツの担保先が記載されて信用できる状態であること |
| 情報の網羅性と冗長性 | ナビゲーションなどを除いたメインコンテンツの中に掲載されている情報が網羅的かつ不要な情報を冗長に書き連ねていない状態 |
どの分野でも品質の高さは求められますが、ユーザの幸福や健康、金銭などに該当する「YMYL(Your Money Your Life)の領域に対してはより品質の高さが要求されます。品質の担保は記事の内容だけではなく、カスタマーサポートの充実やユーザビリティの向上も含まれます。
| ニュース・時事問題 | 国際的なイベント、ビジネス、政治、科学などの重要なトピックに関するニュース、テクノロジーなどの記載があるコンテンツ |
| 公民・政府・法律 | 投票、政府機関、公的機関、社会福祉、および法的な問題(離婚、子供など)などの記載があるコンテンツ |
| 金融 | 投資、税金、保険、退職計画、ローン、銀行に関する財務アドバイスまたは情報などの記載があるコンテンツ。またオンラインで購入したり送金したりできるページ |
| 買い物 | 商品やサービスの調査または購入に関連する情報が記載されているコンテンツ。またはオンラインで購入できるページ |
| 健康・安全 | 医療問題、薬、病院、緊急時の備え、方法に関するアドバイスや情報が記載されているコンテンツ |
| 人々のグループ | 国籍、人種、宗教、性別/性別、性的指向、退役軍人の地位、主要な暴力事件の犠牲者とその親族、または体系的な差別や疎外に関連するコンテンツ |
| その他 | 上記以外にも人々の生活の大きな決定や重要な側面に関連する他の多くのトピックも該当します。フィットネスと栄養、住居情報、大学の選択、就職などはYMYLと見なされます |
作成記事の校閲・監修
コンテンツを作成したら最後に文章に不備や抜け漏れがないか校閲を通して最終チェックを行います。また記事の専門性を高める場合は、専門家への監修も校閲後に実施します。
作成記事の校閲
校閲でのチェック観点はGoogleが提供している「検索品質ガイドライン」や「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」に則っていることと文章を読むうえで読みやすい日本語であるかどうかという観点でチェックを行います。チェック項目は全部で23個あります。
| 分類 | チェック観点 |
|---|---|
| 品質 | 事実に関する誤りがない |
| 品質 | 物事の良い面・悪い面両方とも捉えている |
| 品質 | ターゲットキーワードで検索したときに出てくる他のコンテンツにはない付加価値(独自性)を持っている |
| 品質 | 情報発信者(責任者)を公表している |
| 品質 | コンテンツに対して不備等が生じた場合に対応できる環境(問い合わせフォームやカスタマサポート・SNSアカウントなど)が整っている |
| 品質 | 1パラグラフ1テーマが守られている |
| 品質 | 一文の中に「主語→述語」は1つのみで、対の関係になっている |
| 品質 | 修飾語と被修飾語は極力近くに置いてあり、対の関係になっている |
| 品質 | 文末は「です・ます調(敬体)」と「だ・である調(常体)」が混合せず、どちらかの表現に統一されている |
| 品質 | 一文は40〜60文字を目安に設定されている |
| 品質 | 漢字や難しいカタカナ語を多用して表現を難しくしていない |
| 品質 | 箇条書きは4±1で収まっている(ただし、たくさんあって覚えられないという表現をしたい場合は、この限りではない) |
| 品質 | 時系列に左右された表現を用いない |
| 品質 | 二重表現・二重否定を使わない |
| 品質 | 全角・半角どちらか一方に統一されている |
| ユーザビリティ | モバイルユーザーに最適なユーザビリティが提供されている |
| ユーザビリティ | コンテンツの分量が多いときには、目次を設置し目的のコンテンツを探しやすくしている |
| ユーザビリティ | 文字サイズや行間、余白を活用してテキストを読みやすくしている |
| ユーザビリティ | テキストでは伝えにくい内容に関しては画像や動画を使用している |
| 需要 | ターゲットキーワードに対して目的の情報が漏らされており、かつ不要な情報は掲載されていない |
| 需要 | ターゲットキーワードがタイトルの前方に入っていて30文字前後で設定されている |
| 需要 | タイトルと導入文だけでコンテンツの内容を理解できる |
| 需要 | 見出しの中にはターゲットキーワードが含まれている |
事実に関する誤りがない
ユーザーに提供する情報は正しくなければいけません。事実に誤りがないか不安な場合は、信頼できる情報源から確認できない情報は載せないようにする必要があります。
物事の良い面・悪い面両方とも捉えている
悪いところはあまり見せたくないかもしれませんが、包み隠さず情報を提供することで信頼度は高まります。
ターゲットキーワードで検索したときに出てくる他のコンテンツにはない付加価値(独自性)を持っている
記載されている内容が他コンテンツと被っている場合、そのコンテンツの価値はなくなっています。自身が発信するコンテンツだからこその独自性や他コンテンツにはない価値をユーザーに提供する必要があります。
情報発信者(責任者)を公表している
誰が書いているかわからない文章よりも誰が発信しているかわかる情報をユーザーは信頼します。
コンテンツに対して不備等が生じた場合に対応できる環境(問い合わせフォームやカスタムサポート・SNSアカウントなど)が整っている
発信しているコンテンツが完璧であることに越したことはないですが、人間はミスする生き物です。もしミスがあったときに第三者から指摘を受け入れる環境を準備することで、ミスがあっても正しいコンテンツに修正できます。
1パラグラフ1テーマが守られている
1つのパラグラフ(段落)に、1つ以上のテーマを記載してしまうとユーザーは何が言いたいのか理解しにくくなります。各パラグラフで言いたいことは一つに絞り、ユーザーの混乱を招かないようにしてあげる必要があります。
一文の中に「主語→述語」は1つのみで、対の関係になっている
主語と述語は、「誰(何)が→どうした」「誰(何)は→どうだ」の関係になっていることが必須条件です。また主語と述語が複数あると文章が単調になってしまうので、主語と述語は一文でひとつずつが望ましいです。例えば下記のような文章があった場合、NG例は主語と述語の関係性が対になっていません。
NG : シアトル留学の経験は、自分を様々な角度から客観視できた
OK : 私は、シアトルに留学したことによって、自分を様々な角度から客観視できた OK : シアトルへの留学は、自分を様々な角度から客観視する機会になった
修飾語と被修飾語は極力近くに置いてあり、対の関係になっている
被修飾語は修飾語の近くに置いておくことでどの単語にかかっているのかがわかりやすく文章も読みやすくなります。例えば下記のような文章があった場合、「頻繁に」が修飾語で「考える」が必修飾語になります。NG例でも意味は伝わりますが、被修飾語が修飾語の近くにあるほうがどこにかかっているのかが一目瞭然で、読みやすい文章になります。
NG : 私は頻繁に結婚について考える
OK : 私は結婚について頻繁に考える
文末は「です・ます調(敬体)」と「だ・である調(常体)」が混合せず、どちらかの表現に統一されている
敬体と常体が文章に混じっていると読んでいるユーザーは気持ち悪さを感じます。基本的にはユーザーに語りかけたり丁寧な印象を与えたいときには敬体を用いて、明確な事実を簡潔に伝えたいときは常体を使用するという使い分け方が一般的です。しかし、会話文や箇条書きなど例外もあります。
| 会話文 | 会話が展開される「」内は敬体で、文章の基本は常体 |
| 箇条書き | 箇条書きは常体で簡潔に情報を伝え、それを囲む文章の基本は敬体 |
一文は40〜60文字を目安に設定されている
一文が長すぎると読み手側はどこで情報を区切ってよいか判断するのに時間がかかり、理解度は低くなります。適切な分量で一文を作ることでユーザーに伝わりやすい文章になります。
漢字や難しいカタカナ語を多用して表現を難しくしていない
読み方がわからない漢字やよく意味もわからないカタカナ語が入っていても、わざわざ調べて読み直すというユーザーは稀です。わからないような内容を延々と述べていてもユーザーには理解されず離脱の要因となります。
箇条書きは4±1で収まっている(ただし、たくさんあって覚えられないという表現をしたい場合は、この限りではない)
人間の頭に記憶できる分量はある程度決まっています。人間が瞬間的に記憶できる短期記憶のことを「マジカルナンバー」というのですが、その数は4±1と言われています。この数に箇条書きの分量を収めるとユーザーの記憶に残りつつ文章を読み進めてくれることができるでしょう。ただ逆に記憶できないほどいっぱいあるという表現をしたい場合は、多く設定すると効果的です。例えば商品の良いところをたくさん並べることで、記憶できないほど良いところがいっぱいあるといった印象を持たせることができます。
時系列に左右された表現を用いない
いつどんなタイミングのときに読んでも文章の意味が変わらないことが大切です。例えば、NG例では書いた時の日程が基準となっており、時間が経てばたつほど文章に語弊が出てきますが、OK例の書き方であればいつ読んでも語弊はありません。
NG例:昨夏は猛暑だった
OK例:2018年の夏は猛暑だった
二重表現・二重否定を使わない
意味が同じことで言い方が違う二重表現や、否定を2回使うことで肯定にする二重表現は使用するとユーザーに読みにくい印象を与えてしまいます。
| 二重表現 | あとで後悔する、必ず必要だ |
| 二重否定 | 少なくない、思わなくない |
全角・半角どちらか一方に統一されている
文章内に全角とどちらも入っていると文章は読みづらくなります。数字は半角だけどアルファベットは全角など日本語以外の文章や記号を使うときに特に注意が必要です。
モバイルユーザーに最適なユーザビリティが提供されている
モバイルページは表示領域がデスクトップに比べ小さいが利用ユーザーも多く、モバイルで見ても「不備なくコンテンツが閲覧できる」「ストレスなくデータ入力ができる」「ページの表示速度が不安定ではない」などの状態が望ましいです。
コンテンツの分量が多いときには、目次を設置して目的のコンテンツを探しやすくしている
コンテンツの分量が多ければ、網羅性も高まりやすく品質が高くなりやすいです。しかしコンテンツ分量が多くなればなるほど、目的の情報は探しやすくなりユーザビリティは落ちます。目的の情報を探しやすくするために目次を設置することで目的のコンテンツを探しやすくなります。
文字サイズや行間、余白を活用してテキストを読みやすくしている
読みやすいテキストにするには「近接」「整列」「反復」「対比」を意識することが重要です。
テキストでは伝えにくい内容に関しては画像や動画を使用している
テキストだけが長く続くと単調的になりコンテンツの理解力が落ちやすくなります。またテキストだけでは説明が難しい内容も画像や動画、音声といった別のフォーマットを使うことでユーザーの理解を促すことができます。
ターゲットキーワードに対して目的の情報が網羅されており、かつ不要な情報は掲載されていない
ユーザーが求めている情報が網羅されているのは当然ですが、不要な情報は極力掲載しないほうがユーザーにとってはわかりやすい文章になります。
ターゲットキーワードがタイトルの前方に入っている
ユーザーが検索したキーワードがタイトルに含まれていることで求めているコンテンツだと思ってもらいやすくなります。またタイトルの表示文字数は決まっているので、極力前方に持ってきてユーザーの視界に入る配慮が必要です。また文字量が多すぎると「…」と省略されてしまうので、極力省略されないタイトルづくりが大切です。
タイトルと導入文だけでコンテンツ内容を理解できる
検索をしてページにたどり着いたユーザーは答えが知りたいのです。ページを少し読んで答えがなさそうだと思えばユーザーは離脱します。そのコンテンツには何が記載されているのかをタイトルとページの導入文を読んだだけでも理解できる必要があります。
見出しの中にはターゲットキーワードが含まれている
見出しは目次です。ユーザーはその目次を見て求めているコンテンツがあるのか探します。その目次の中にユーザーが知りたいキーワードが入っていれば関心は高まります。
まとめ
検索エンジンに上位表示されるためにはユーザーニーズに合った品質の高いコンテンツを作成することが一番のSEO対策になります。ユーザーニーズは検索クエリから検索意図を把握することで、作成するコンテンツが整理できます。また品質は「専門性」「権威性」「信頼性」を表すEATが重要になります。

